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逃げた神々と迎撃魔王 第一部 〜 集う冒険者たち 〜【完結済】  作者: モモル24号
陰謀と対決編

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個々に合わせた装備

「パワーアップついでに、個別に特別仕様にしたいと思うんだ」


 今まではみんな一律同じ装備にしていたけど、身体の大きいリグと身体の小さいカルジアでは同じ装備品でも規格調整が必要になる。


 耐久性や着心地など仲間の総合的な評価が高いのは、グレムバイパーの皮だ。オルクスやリンドブルムより素材として優秀なんだよね。そのため基本は、みんなが着慣れたグレムバイパーで作る事にする。


 リモニカとカルナは、迷彩に使ったミラージュフログのマントを鎧と一体化させた。

 リモニカは自分自身の雷の力を強めるリンドブルム、カルナは氷の力を強めるためにマッドオルカ、ついでに探索班のガリアにはナイトメアジープの皮を裏打ちして使う。

 ガリアは音と姿をぼかす暗殺者仕様になってしまったけれど、本人が喜んでいたので良しとした。


 弓矢についても属性を強めた仕様に強化している。リモニカの弓矢はリンドブルムの牙を、カルナのものはマッドオルカの牙という風に。


「ハープの装備は大盾も新調して、今より固くして魔力を高めよう」


 大地竜の盾は使い勝手がいい。オルクスの素材で防御と魔力を高め、鎧も同調させた。出力が上がり、魔力量も増えたはずだ。


「ホープは風の適性が高いから、鎧を軽くして武器も槍にしたよ」


 ホープは状況に合わせて武器を変えられる器用さがある。グレートオーカスとの戦いを考えると、身軽さを活かす武装にしてみた。


「軽い! 羽根が生えてるみたいだよ」


 実際には風の魔法が微量に発生していて、ハーピーの羽根とエアロシャークの皮で作った翼で空中を自在に舞える。


「わたしの力作よ。風の魔晶石が入ったからね」


 ホープの腕にはリグのように小手型の盾がついていて、風の刃を発射出来るようにもなっていた。ちょっと前のスーリヤを見るようだね。

 はしゃいで、魔力切れで落ちないように注意しておく。


 スーリヤは星炎の剣に合わせ、火力特化の装備にしていた。

 全身鎧に近い形なのだけれど、それぞれの部位にサラマンダーやヘルハウンドやヘルミットリーダーの素材や魔晶石を混ぜたもので、炎の化身そのものになっていた。


「これ、味方を巻き込むよね」


「使いどころに気をつけてね」


 魔力爆発を起こすと核熱クラスの炎熱地獄を作り出すとか、炎の魔人イフリートよりヤバい剣士になったよ。単身の殲滅能力は、アリルさんも越えたと思う。


 シャリアーナの装備は、母さんも悩んだようだ。


「この娘の場合は器用貧乏じゃなくて、才覚が有り過ぎて器用富豪なのよね」


 鎧はオルクスやグールメイズの闇系の魔晶石を使い、魔力を強化し高めたものにした。剣は魔力を高め、軽く再生もする無属のものだけど、篭める魔力でどの魔法剣も最高の能力を発揮する。


「アリルが光だから、シャリアーナちゃんは闇にしたわ」


 スーリヤがアリルさんのように、対不死者にも特化したので悔しがっていたけれど、アリルさんと対になる仕様になったのでシャリアーナは大喜びだった。母さんはわかってるね、この二人の心理を。


 今度はスーリヤがぐぬぬ、ってなっていたけど放っておく。

 母さんとしてはシャリアーナは器用なので、万能性を活かす為に味方へ強化バフをかける事も期待したのだろう。


 リグの鎧はハープのものの応用して重装鎧にしたものだ。硬度もオルクスの皮を重ね衝撃耐性も強まった。

 大型の魔物を相手にしても、ぐらつかない重心もある。大剣には範囲は狭いけれど、ハープと同じ重力波を派生させる能力がある。


 イルミアの鎧はリモニカ達のように軽量化と属性強化、それに魔力強化を考えたものになった。

 マッドオルカやナーガにソードサーペントなどの魔晶石を取り込んだため、スーリヤのように水の精霊に見紛う仕様になった。

 イルミアは防御魔法も使うので、鎧や杖に魔力吸収や回復の加護もついていた。


 ラクトスのものは一番基本系のものだ。本人も納得しているけれど、特化した才能がない分フォロー要素を強めた。

 シャリアーナが味方への強化なのでラクトスには敵への弱化を期待する形になった。


「アリルの四属性の魔法剣の応用よ」


「デバフというやつだね」


 ラクトスはピンと来てなかったので母さんと僕の説明で補足する。

 炎攻撃なら相手の炎の耐性を削る。耐性持ち相手にも通じるのが大きい。

役に立てそうな武装にラクトスが感謝していた。

 アリルさんの、に反応する二人に睨まれてあたふたしていたけど。


 カルジアはとにかく目立たないようにしたいとの要望だったけれど、彼女の召喚従者が悪目立ちするから意味ないと思う。


 バアルトが花嫁衣装にこだわるせいで、ダラクが執事服に固執しだした。

 面倒臭いのはその二人で、アウドーラ、ティフェネト、グロンにはこだわりはないようなので標準タイプのものにした。

 かわりにアウドーラには魔力を、ティフェネトには攻撃力を、グロンには速力を上昇する効果をつけていた。


 スパーデスはおじいちゃんの使っていた武装を母さんに返して、リグの鎧にタングステンを混ぜた超重超硬全身鎧と、大斧になった。


 カルジアの鎧はイルミアのものに近い魔力増加タイプにした。召喚コストは偵察用の虫とグリフォンの子らだけなので、ライナにかわりに治癒を使えるようになっていた。


「私のもあるのね」


 アリルさんの装備は、母さんが気合を入れて作り直していた。

『異界の勇者』相手に既成品ではなくて、僕達の装備に付与を上乗せしたので再び魔力、攻撃力、防御力などパーティーの中で一番になった。

 スーリヤとシャリアーナら信者達がウンウンと頷いていて怖かった。


「あと、各自に一台武装艇をもたせるわ」


 武器庫と小型艇をくっつけたもので、エアロシャークやハーピーの魔晶石で自力で浮遊する。燃料庫に武器庫や、素材倉庫と食料備品棚、さらに寝床と結界陣がついていた。


「魔晶石が余っているから、魔力も温存出来るわね」


 風の魔晶石が相性が良いけれど、ゴブリンの魔晶石でも燃料庫に入れておけば良いらしい。

 魔力が空になると取り出せなくなるので、自分で一旦魔力を補充する必要がある。


「指輪の状態でも魔力で結界張れるけれど、基本登録者のみだから間違えないでね」


 全員で移動している時はそんなに必要ないかもしれないけれど、逸れた時や単独行動の際には便利そうだ。


 資金は中々貯まらないけど素材や魔晶石が大量にあるから、魔法の道具や装備に回せる。

 個人の要望に応えつつ、母さんと装備を作ってくれたメニーニは大感謝だよ。










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