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逃げた神々と迎撃魔王 第一部 〜 集う冒険者たち 〜【完結済】  作者: モモル24号
ガウツ編

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装備更新

 人数が集まって来たのでクランによるダンジョン探索を開始する事が決まった。

 三パーティーは攻略、ガルロは馭者の二人をポーターとしてクラン入りさせてサポート役に回した。


 ベネト、ライガスという名の馭者二人は戦友でもあるし、弓や盾を扱える。

 ガルロ自身はクランハウスで留守を守る。


 冷静で参謀役のガルロごいないと痛いなとラクトがぼやくが当初からの予定なので仕方ない。


 大所帯での攻略はラングもはじめてのなのでベルク氏に細かく注文して装備を整えていた。


 俺は攻略開始日までの間に予備の武器を捜しに出かけた。

 クロードに頼めば造ってやると言ってくれそうだが、クランメンバーの準備を優先してやりたかった。


 俺はまだ行った事のない区域へ足を向ける。


 裏通りともいえる小さな店の乱立する通りに、いくつもの数のある武器屋の一つが目についた。


 狩り場の多いこの辺りの地域は小さな街でも装備品の取引を行う店が多い。

 売り買いだけじゃなくメンテナンスや鑑定なども必要なので、今だ需要に供給が追いついていない。


「兄ちゃん『海竜の咆哮』のメンバーだろ?」


 斧を手に取り重さや刃の厚みを見ていると店主から声がかかる。

 俺は隠す必要はないので頷くとニマっと店主が笑う。


「クロードがいるのにいいのか?」


 店主はクロードの知り合いらしい。

 俺は構わないと告げると再び笑顔で応えられる。


「いい得物があるんだよ。使うか?」


 店主はそういって、今使っている斧より一回り大きいクソ重たい斧を一本と手斧を二本出して来た。


「こいつはオーガから稀に採れる石で鍛えた逸品だ。丈夫で斬れ味もいいんだが、めちゃくちゃ重い」


 俺はオーガライト、または鬼眼石とも呼ばれる石を使って造られた斧を持ってみる。

 なるほど確かにズッシリと重いのがわかる。


 重いが持ってみると手にすぐに馴染み、振り回すにも問題なさそうだ。

 これなら俺の力を充分乗せた上で威力のある攻撃も出来る。


「手斧はミスリルが使われていて、投げても手元へ戻ってくる魔法が掛かっている」


 こちらは軽い、そして便利な飛び道具だ。

 魔法が使えない俺は、魔法の武器というだけでワクワクする。

 扱いを気をつけないと自分だけでなく味方にも害になりそうだが、これは欲しい。


「気に入ったか?あんたなら安く譲るぞ」


 どうやらクロードに対抗意識のある職人らしく、俺に自分の武器を持たせてクロードに悔しがらせたいようだ。

 クロードには悪いが思った以上に安いので即決で購入した。


「オレはガンズだ。クロードによろしくと言ってたと伝えてくれ」


 職人同士の負けられない戦いなのか、ガンズは最後にそういって最後も不細工にニマっと笑った。



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