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逃げた神々と迎撃魔王 第一部 〜 集う冒険者たち 〜【完結済】  作者: モモル24号
学校編

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公爵との会食

「シャリアーナの遊び相手、大変じゃっただろう」


 ラグーンのような謁見の間でも、執務室でもなく、公爵邸の食堂で僕達はロズベクト公爵と面会した。到着予定に合わせて、公爵の方が時間を合わせてくれたのだ。


 ロズベクト公爵は思っていた以上に年配の人だった。

 シャリアーナのお父さんって聞くと僕の母さんより少し上くらいに思うけど、辺境伯のお父さんだとするなら、そうだなって納得出来る。


 母さんは対面した時に、ハッキリおじいちゃんって言ってしまいアリルさんがヒヤヒヤしていたみたい。


「作法など気にせず遠慮なく食べるとよい」


 公爵様は寛大な人で、冒険者の言動にいちいち偉ぶらない。世間が思う以上にシャリアーナを溺愛しているんじゃないかと思う。

 そのわりにシャリアーナを嫁にしないか? などと、冗談を言うくらい気さくな人だ。


 ラグーンにおけるシャリアーナの功績は逐一届けられていて、僕達が古代遺跡を発見したんじゃないか、というのも知っていた。


 ラグーンギルドで鑑定したのが公爵の耳に届くようだ。ラグーンもロドスも公爵の子がギルマスなんで興味深い情報は上がるらしい。


「最近は都市国家群ですら冒険者が冒険しなくなっとる。この世界は広い。まだまだこのようなお宝が眠っているダンジョンだって山程あろう。儂はこれを発見したそなた達と、その一員に娘がいる事が喜ばしいのじゃよ」


 帝国の歴史を紐解けば、冒険者の集合に過ぎなかった。公爵は力ある冒険者よりも、冒険に挑む冒険者を好む。


「まさか今の時代に、あれ程の力を持ちながら冒険に明け暮れるものがいると思わなかったがのう」


 母さん達の存在は公爵も驚きだったみたいだ。それが自分の息子達の関わりある男の子供で、その娘や子供にずっと関心を抱いていたようだった。


「学校に行くのも、次なる階段を登るためというなら協力するしかなかろう」


 公爵のはからいで僕達は学費も免除になった。そして顔を見せに来るのを条件にシャリアーナ達が僕達の所にいることを許可してくれた。


 お転婆令嬢の快挙は帝国内に知れ渡っている。毎日いくつもの縁談を断っているらしい。


「政略的繫がりを持つなら中央と結ぶのが一番じゃ。しかし、そなた達の活躍でその必要がなくなった」


 シャリアーナはある意味自力で自分の自由を得たようなものだ。


「冗談のようで冗談じゃないから、うっかり生返事で返さないでね」


 公爵との会食の後にシャリアーナが今後も会話で言質を取られないように注意を促していた。

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