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逃げた神々と迎撃魔王 第一部 〜 集う冒険者たち 〜【完結済】  作者: モモル24号
レガト編

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生態系の違い

 辺境伯に息子の冒険者登録を知らせたのが功を奏したのか、うるさい貴族の子供が絡んで来る事はなくなった。  何かあれば保証人のおばちゃんとギルドが何とかしてくれると思う。


 今日から僕達は北の森を探索することにした。 朝早くから貴族地区を抜ける為、通行を咎められないか少し心配だった。


 北の門は西側と違い閉ざされたままだ。通行許可証を見せると、通用門から通してくれる。

門衛の方には、帰りは通用門に備え付けられた鐘を鳴らせと教えられた。


「なんか西側の森と違って暗いし怖いね」


 領兵隊は住人を守るのが仕事だ。人の来ることの殆どない北の森は、人の手が入っていないのだろう。


「はい、先頭を歩く人はこれを持って」


 僕はクロードのおっちゃんに作ってもらったナタを渡す。枝を払うのに向いていて、北の森に入るなら一人一つ持っていてもいいくらいだ。

 ラグーンのためになるからと、奥さんが魔法付与してくれた特製だ。


「何があるのかわからないからしばらくは依頼は受けない、っていうかない」


 鉱山系ダンジョンが見つかったせいで、ラグーン周辺の探索が疎かになったのだろう。うっそうと茂る密林のようで、道を築くだけでも大変だ。


「いい修業になるわよ」


 スーリヤだけは剣を使って枝を払っていく。


「ねぇ、レガト。ゴブリンさん達に手伝って貰えないの?」


 メニーニが良い提案をしてくる。ゴブリンの角は念の為かなりの数を確保してある。

 だからといって浪費出来ないので、三体だけ召喚して枝を払ってもらた。


 ゴブリン戦隊と交代しつつ、北の森の奥に入ってゆく。しばらくすると開けた土地に出る。

 こういう所って、大物がいるんだよね。


 でっかい魔物によって整地される箇所は、地面も固められて歩きやすい。


 そこにいたのはシルクローラーの、更に大きいサイズのジャイアントローラーだ。芋虫の巨大化にアミュラとメニーニが引く。

 見た目がグロくて苦手のようだ。


「リモニカ、大きな目の所狙えるか?」


 こいつの吐き出す糸は蜘蛛のように粘着質な上に、獲物の体液を吸い出す。

 卵を植え付けられることもあるので、先に目を潰しておくのだ。


 リモニカの矢が正確にジャイアントローラーの目を潰す。吐き出す糸と、丸まった時の体当たりに気をつければそこまで恐い相手じゃない。


慣れた冒険者なら、糸をたくさん吐き出させて回収する。

 シルクローラーの糸は高級品の糸になるがジャイアントローラーの糸は魔力があり、防具や衣装に使われる。


 今回は初見で、時間をかけると危険なのですぐに倒した。いきなり西の森と違う魔物。

僕としては未知の探索であり、先が楽しみだった。







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