表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
逃げた神々と迎撃魔王 第一部 〜 集う冒険者たち 〜【完結済】  作者: モモル24号
レガト編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

144/356

領主邸からの使い

 最近プルプルするの流行ってるのか、僕らに絡んで来た貴族の少年もプルプルしていた。

 副ギルドマスターもやってたからね。


 お酒は飲んでないけど、酒の席にやって来て無礼だなんだと喚かれても、冒険者のおっちゃんらが楽しいだけだよ。


 子供達同士で喧嘩するならば、表でやれと追い出されそうだ。仲間達は心配そうな表情を浮かべる。ま、相手にしなければ問題はないよ。


 その僕達に全く相手にされず、冒険者達からは冷やかされて、貴族の子供は顔を真っ赤にしながら喚く。


 騎士達が見兼ねて少年を引きずるように去って行く。


「何だったのあれ」


「さあ?」


 囃し立てるベテラン冒険者達の言葉から、辺境伯の四男とわかる。

 ぼんくら君の話しは、前にクロードさんから聞いた気がする。

 ある意味、僕らの出資者でもあるね。


 貴族の子供と言っても、四男にもなると大した教育受けられないのかな?

 あれではズリッチ達の弟妹より酷い。すっかり忘れていたけど、わがままな所が共通するんだろう。


「レガトってたまにふてぶてしいよね」


 楽しそうにハープに言われた。なんかみんなそれに頷く。

 いや貴族を毛嫌いしているわけじゃないけどさ、権力を笠に着て好き勝手にやる輩が嫌いなだけだ。

 自分の実力でもない権力なら尚更だよ。


 興が冷めたので、今日はお開きになった。

 みんなお腹はいっぱい食べた後なので、丁度良かった。

 明日も休養して明後日からはまた依頼を頑張ろうと、最後は冒険者らしく誓って別れた。


 翌朝、宿屋で眠る僕を、部屋の外から起こす声がした。今日は休みにしたはずだから仲間達じゃない。


 なんか領主邸からの使いらしい。あの貴族の子供、何かやらかしたのかもしれない。


 呼び出しを受けるような事に心当たりはない。ゴブリンの巣の件も大事にしない用に約束をしたはずだからね。


 お使いらしきメイドさんからは、領主邸の入邸許可証をもらう。

 おぉ、本物のメイドさんだよ、と偽物の姿と比べてしまう。

 落ち着いていて、冒険者の子供相手にも凄く丁寧だった。

 いっぺんあの偽メイドに見せて、立ち振る舞いから勉強させたいくらいだよ。


 僕が領主邸に行かないと彼女が罰せられそうだな。仕方なく僕はいつものボロをまとい、領主邸のある北側の地区へ向かうことにした。


 ちょうどいいから領主邸で、北側の森に入る許可も貰おうと思った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
バナー用
 推理ジャンルも投稿しています。応援よろしくお願いいたします。↓  料理に込められたメッセージとは
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ