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逃げた神々と迎撃魔王 第一部 〜 集う冒険者たち 〜【完結済】  作者: モモル24号
ガウツ編

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行商ルートの街

 キールスの街を出て二日目以降、隊商の旅は順調だった。四日目、日が暮れる前に隣町ホルンドールの街についた。



 俺達が拠点にしているキールスに比べてホルンドールは大きく、街に入ってすぐに旅人に向けた露店がいくつも並ぶ。


 ホルンドールの街から次のアルンの街までは一日かかる。目的地のトールドの砦町はそこから更に三日かかる予定だ。


 ガルロは贔屓の宿屋に宿泊予約を取りに行き、ラクトとサンドラは食糧の補充や必需品を買いに行く。


 俺とクォラと馭者は荷馬車を通行の邪魔にならない場所へと移動させ待機する。荷物番も注意していないと、気を逸した所を盗まれる事があるのだ。


 手の空いてるDランクパーティーにはホルンドールのギルドに行ってもらう。

 彼らが情報を集めた後に、一度全員で合流する事になった。


 キールスの街より人が集まるためか、他の地方の情報も多い。盗賊団の情報もキールスより詳細が伝わっていた。


「アルン近辺が危ないようですね」


 ガルロが予約して来た宿屋で合流し、ラクトと俺はDランクパーティーのリーダーから話しを聞いていた。


「規模は三十名程度、被害を受けたものは殆どのものが個人の行商人だそうです」


 盗賊団も結局の所、クランやギルドのようなものなので、討伐隊が組まれない限りは全員で動くことが少ない。


 大体が五、六名で護衛の少ない移動経路が狙われていた。一番危険なのがアルンからトールドの砦町だろう。


 帝国から大きな商会が素材の買い取りや装備品、生活用品などの販売しに来ているため、商人の取引が一番活発だからだ。


 ベルク商会も帝国の商会から依頼され素材の引き渡しを行い、キールスの街で必要な物を仕入れて帰っている。


「念のため護衛を増やして正解だったな」


 護衛を半月以上雇うとなると、それなりに費用はかかる。安く済ませるならEランクでも充分務まるが、ベルク氏は馴染みのDランクパーティーをいずれ専属に引き入れる気でいたので今回も依頼したのだ。


 ガルロとの話しでも話題にのぼる。『海竜の咆哮』に入ってもらい経験を積んでもらうのだと。

 ランクを上げた後に、ベルク氏が声をかけるつもりだと話していたので間違いない。


 ホルンドールを出発し、アルンでも一泊する。宿泊はどちらも大部屋で、各パーティーが交代で荷物番も出す。


 街の中の治安は各ギルドが衛兵を置くのでそれ程悪くない。

 ただ盗賊団もそうだが、どこにでも手癖の悪い輩はどこにでもいるものなのだ。

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