表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
BLUE LIMB  作者: 宇宙非公式
Window
11/32

蒼威

〔蒼〕

 あいつは今コンビニに行っている。僕はコンビニに行くまでの近道を知っていた。

 普通は家を出て言うなれば大きくCの形で行くことになるが、所有者不明の、小さな庭のような所を通ればさながらIの形で行ける。

 立ち入り禁止の看板と共に黄色と黒のロープをくぐる。そのまま突っ切ってコンビニから少し離れた所で待ち伏せする。

 計画の再確認をした所で、急に自分にかかる重力が強くなった気がした。何が起こった?足は挫いてしまった。視界は夜のせいで暗く、しばらく経ってから自分は落とし穴に落ちたのだと気がついた。

 ポケットの中にスマホがあることを思い出し、ライト機能で辺りを探る。

 目を凝らすと、穴はギリースーツで隠されていたらしいということがわかった。

 周りを手探ると、僕に踏まれて潰された紙飛行機があった。そこには、“ギリースーツの下”と書かれていた。

 探すと、スーツの下にレコーダーのようなものがあった。再生ボタンを押す。雑音と共に、何か聞こえた。

 


「なああお、ゼラ。落とし穴のいい所ってなんだと思う?」

「今ナチュラルに間違えたでしょ。考案者さん?」

「誰にだって間違いはあるだろ?そんなことよりどう思うよ、落とし穴のいいところ」

「えー!落とし穴のいい所かぁ。掘るのを半強制的に手伝わされる所とか?」

「それはな、」


 そこで音声が途切れた。

 いつのだろう?碧生の声がしたから数ヶ月以上前の?現状を整理していると,誰かの足音がした。

「やぁ」葵の声だった。

「よかったぁ。引っかかってくれないとこの計画全部パーっぽいから」

「イグサ姉さんは?」

「イグサはこっちの側になってるよ。」

 よく見ると、まさに“恐る恐る”という雰囲気を満遍と余す所なく醸し出し、青藺が佇んでいた。いつからだろう?こちらの気持ちに答えるように、青藺が話し始める。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ