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卑怯者と呼ばれた余は倫理逆転世界で無双する  作者: 無用先生
序章 前世
4/8

電話

挫の奇行を大人たちに印象付けたのは公衆電話を用いたことだった。

近所の同年代の子供たちと馴染めない挫は広い道を隔てた区画の集合住宅の定と遊ぶことが多かったが。

この日の定は飼犬の散歩で外出していた。

仕方なく街を歩いていたら、駄菓子屋の老婆が。

幼児を連れてきた別の老婆と、巨坦(おおひら)になってから客が少ない、といった話をしていたのに気づいた。

大人、就中、権威の高い(この場合、年齢が高い)人の話を優先的に聞く挫の頭脳は。

駄菓子屋の店主が巨坦の悪口を言ったこと、そして文脈的に、この場合の巨坦とは最も権威が高い(と挫は信じている)内閣総理大臣であることに気づいた。

躊躇わず駄菓子屋の公衆電話の受話器を取り、コインを入れなくても緊急通話ができるボタンを押して。

総理大臣に逆らうお婆さんがいます。と、当然ながら本人もいる前で通報したのだ。


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