夢
「う…うんん? どこだ…? 」
変態たちに無理やりミルクを飲まされていたら。
急に眠気に襲われて……気が付いたら知らない天井。
あ、俺の身体が……俺の思った通りに動く♪!
「よし!♪ もしも変態たちが今度現れても。自力で逃げられるかもしれない……♪ 」
発声器官も直ってるし♪
「変態たちに捕まっても。これで助けが呼べる♪! (ッグ)」
白いフカフカのベットで上半身を上げている俺は。
右手でガッツポーズをして、動ける事とちゃんとした声が出る事を喜んだ。
聞き覚えのある女性の声「○○? 病院では静かにするのよ」
懐かしい声が。
俺が居る部屋? の扉から聞こえた。
ガラガラと横に動かしてして現れたのは…。
「…か、母さん♪! 」
母○○「あらあら♪ ○○は元気そうじゃない。あなたが職場で事故に遭ったと聞いてね。母さんは心臓が止まるかと思ったよ…」
「心配かけてゴメン、母さん」
母○○「いいのよ…あなたが無事だったのだから…♪ 」
俺の本当の母さん。
俺が見たあの変態女や怖い顔の男は…きっと悪い夢だったんだ♪♪
俺の無事を喜んだ母さんがぎゅぅと抱き締めていると。
自動でゆっくり閉まりかけた扉(スライド式ドア)から。
「あ~~! 母さんズルイ!? 私がお兄に1番に抱き付きたかったのに」と。
妹の長女○○が部屋に入って来た。
その後ろに。
妹の次女○○が「お姉ちゃん…ここ病院だから…大声は…」と。
部屋の外をきょろきょろしながら部屋に入ってきた。
今にも泣きだしそうな表情だ。
妹の長女○○「母さん! お兄から離れて。私の番よ。母さんは十分に、お兄成分をもらったでしょ~~」
母○○「長女○○。今日は裁判がある日じゃ? 依頼人の方には…? 」
妹の長女○○「お兄が事故に遭ったっていうのよ。裁判や依頼人なんて、待たせておけばいいのよ。どうせ私が勝つんだから。そんなことより。母さんはお兄から離れなさい~~」
妹の次女○○「お、お姉ちゃん。お母さんと喧嘩はだめだよ…」
妹の長女○○が母さんを俺から引き離し。
なにか勝ち誇った顔で母さんを見ながら。
俺の胸に顔をうずめている妹の長女○○に。
妹の次女○○がおどおどと仲直りしてという。
妹の長女○○「別に喧嘩してるわけじゃないわよ」
母○○「そうね。どちらかというと仲がいい思うのだけど? 」
母さんも妹の長女○○も。
俺に抱き着いて。
「ほら♪ 私たちはこんなにも○○を愛しているのよ♪♪ 」と。
妹の次女○○に仲良しっぷりを見せつける。
妹の次女○○「お母さんもお姉ちゃんずるい。わ、私もお兄ちゃんの成分がほしい (ギュゥゥゥ! )」
母さんとの再会に喜んだのに。
顔がうっすらしてる…のはまだ俺が回復しきっていないからだな。
この場に居ない妹の三女○○は。
さすがに職場からは来れないか。
妹たちが俺に抱き合ってるのは。
俺の身が本当に心配だからだよな。
俺も男だ。
妹たちの胸の感触で感じてしまう……。
俺が理性で股間のムスコが出てこないようにして耐えていると。
扉の外で。
バタバタと慌ただしい足音が近づいてきてるのが聞こえた。
父さんかな?
父さんも職場を抜けて来てく・。
ガラガラ!
妹の三女○○「無事ぃ! お兄ちゃん! 」
母○○「三女○○! あなたも……」
妹の長女○○「母さん。どうやら私だけが悪いってわけじゃないのが証明されたわね、これで♪ 」
妹の次女○○「お姉ちゃん。それで依頼人をほっぽって着たことはどうかと思うよ。ね、お母さん? 」
妹の三女○○が部屋に飛び込んできた。
確か…フラワーショップ○○のバイトしていたと、思う。
フラワーショップてなんだっけと俺が思っていると。
妹の三女○○「長女○○姉も次女○○姉もずるいよ! 二人してお兄ちゃん成分をもらうなんて! 」
ビシッと二人に指を突き刺して言い放つ。
そして…俺にダイブ。
「ブフゥゥ! 」
妹の三女○○「お兄ちゃん成分、ゲット~♪♪ はふ~癒される~♪♪ 」
妹の長女○○「ちょっと~私はまだお兄ちゃん成分を補充中よ! 」
妹の次女○○「わ、わたしもお兄ちゃん成分を…」
母○○「あらあら♪ お父さんが見たら悲しむわね♪ フフ…母さんも混ぜて♪♪ 」
「ちょ?! 母さんまでなんで抱き着くの!? 3人を止めてよぉぉぉ……」
俺は4人に抱き着かれてもみくちゃにされた。
誰かが「なんか熱くなったわ」と言い出した。
すると一旦解放された俺の目の前で…。
「熱いなら部屋の温度を調節…できるんじゃ…」
妹の長女○○「あ、顔が赤くなった♪ 私の裸を見たからね、きっと♪♪ 」
妹の次女○○「……わ、わたしの体だって…ま…ごにょごにゅ…♪ 」
妹の三女○○「私の体を見て。お兄ちゃんが赤く(顔)なったのよ♪! 」
母○○「フフ♪ 大人の体の……母さんが1番魅力的♪♪ なのよ~♪ 」
俺が夢で見た変態女みた・いや!
全然違うっ!!
第一…あの変態女はガイコクジンだ。
肌の色が陶器の様に正面が白。
肩から背中は灰色だった。
この場にいない父さんだと言った。
あの怖い変態男の背中は黒だったな。
まあ、そんなことより。
俺は裸の4人に再度抱き着きられ、もみくちゃにされ。
俺の理性は果てた。
果ててしまった。
ピュッ
母さんと妹たちの歓喜した声を聞きながら。
俺の意識は再び遠のいた……。
もう、変態たちの悪夢は見たく……ない……ぞ。
「Z~ィ…ピィ~…♪ 」




