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復讐の少年兵

見習い巫女少女2人をどうするか悩んでいるレオン君がいる鍾乳洞の上・地上サイドでは。


国王「神殿の最奥の扉に赴いた者達は、今だ海竜様を連れてきて来ないのか!? 」

王妃「あなた…私は怖いです。海竜様の伝承を再現できる巫女の資質を持った子がいないのではと…」


伝令A「申し訳ありません。今だ、誰一人戻っておりません」


ズゥゥン!!! ワァアアアアア


国王「なんだ今の揺れは!? それに聞こえてくる…国民達の悲鳴…は…まさか! 城門を破られ・」


城全体が揺れたのは何なのかと答えに辿り着いた国王の下に。

急報が飛び込む。


伝令B「申し上げます! 西区画の城壁が破られ、避難していた国民達が敵兵に襲われています。至急、兵を回してほしいとお伝えに上がりました」


国王「人族め…何故だ?? 友好的な貿易まで結んでいた我が国に…何故いくさを仕掛ける?? 」

王妃「あなた。それよりもここの護衛の兵士を早く向かわせないと? 」


国王「そ、それもそうだが…お前を護る兵士だぞ。いいのか? 」

王妃「はい、自分の身は自分で護って見せます」


人族、宝石人族の王都侵攻部隊本部


指揮官「ようやく城の中にだと…おそいわ!? 」


簡素な木で作られたテーブルに八つ当たり。


幕僚1「申し訳ありません」

幕僚2「試作品との魔道具【スキルスイッチ】。これの性能が良すぎてしまったために。兵達が油断してしまい」


ダン! 


再度テーブルを叩いて幕僚達を黙らせる指揮官。


指揮官「さっさと王都を落とさねば不味いんだこっちが! 」


補給線が出来ているのにも拘らず。

食料が届いてこない。

新しい武器・【スキルスイッチ】や補充兵は寄越してくるのに。

食料を送ってこない。


指揮官「なにが…食料は現地調達だ。ふざけんな参謀どもが!? 戦は飯を食ってなんぼだ、だろうが! 」


バキッ! 


テーブルが2つに割れた。


幕僚1「指揮官!? 」

幕僚2「落ち着いて下さい!? 城が落ちるのももう少しですので…」


幕僚1「酒だ!? 指揮官に酒を早くお持ちしろ!? 」

幕僚2「見張り!? お前が酒を持ってこい!? 」


指揮官を宥める。


城に突入した人族サイド


兵士1「混乱してるうちは楽だよな♪ 」

兵士2「油断するな。露払いのガキドモ・・・・がいたとはいえ。まだその辺に潜んでる奴もいる筈なんだからな」


兵士1「へいへい。我等の少年兵部隊ガキドモに感謝して、気を引き締めま~す♪ 」


侵入口の維持に残された2人は。

兵士1は、城の重鎮・国王を支える者達を殺しに行かせた少年兵達の活躍できずに死ぬなと雑談を振る。

兵士2(相棒)は不謹慎だと言いつつも。

内心その通りかと。

少年兵達が向かった通路の奥を見る。


ガシャガシャ ガシャガシャ


明らかに敵の足音が近づいてくるのだから。


兵士1「もう仕事かよ~♪ さ~て、出番ですよ俺の【スキルスイッチ】ちゃ~ん♪ (ブチュ♪ )」

兵士2「道具に愛着を抱くな。来るぞ! 」


敵兵1「あそこから侵入したんだ」

敵兵2「敵は少ない。一気に行くぞ!? 」


オオオオォォ!! 


見張りと敵の大群の戦闘が始まった頃。

生き残った少年兵達は集まって。

どうやって生きてこの場を逃げ切るか相談していた。

が、一人だけ宝石人族・人族の敵を殺す手を動かしていた。


キン! 


敵の重鎮1「ひぃぃ」

敵の重鎮2「助けて」


人質に使おうとした重鎮達を殺す刃を受け止める副隊長の少年兵。


副隊長「何してんだ!? 俺達の命綱だぞ? 」

アルベルト「他種族は敵だ! 敵は一人も生かすわけにはいかない! 」


少年兵1「ふざけんなよ!? 大体お前が隊長の命令を無視して突っ走ったのがそもそもの原因だろ!? 」

少年兵2「死にたいならお前一人で死ねよ!? 俺達を巻き込むな!? 」


副隊長「お前等も武器を納めろ!? 仲間割れしている場合じゃないだろ? 」

アルベルト「おれはあんた達を仲間と思っていたことは一度もない」


少年兵1「こいつぅ!? 」


少年兵2「ここで死ね!? 」


部隊の問題児アルベルト。

背後から切り掛かる2人に対し。

長剣の握りを片手にして。

右手で投擲用にと装備していた短剣を抜いて対処。


キン ギィィン


少年兵1「うわぁっぶ! いてて…」

アルベルト「腰が入ってない。そしてお前は」

少年兵2「ぐぅぅ…っげぇ?!☆ 」


アルベルト「下半身の注意がお粗末だ」


アルベルトは副隊長から距離を取り。

右手に持っていた短剣を敵の重鎮2に投擲。


キン! カラン~カラン~


副隊長「人質を殺す・な?! 」


短剣を弾いて自分達の命綱を守ったまではよかった。

まさかアルベルトが左に持っている長剣を投擲してくるとは予想外で。

剣で弾いたが。

左足を掠めてしまう。


副隊長「ぐぅ」

アルベルト「副隊長アンタも隊長に一時的になれて喜んでる時点で。こいつ等と同じ雑魚だ」


左頬を思いっきり殴り飛ばされる副隊長。

アルベルトは敵を殺す邪魔者が・。


少年兵1「がは」


一人もいなくなり。

縄で縛った2人を殺す。


敵の重鎮1「ぐぎゃ」

敵の重鎮2「やめぶぅ」

アルベルト「ち、刃が欠けた…」


アルベルトはもっと敵を殺すため。

重鎮達を縛っていた縄を適当に切り。

邪魔をした3人の手足を縛っていく。


副隊長「ほ、解け。軍法裁判に掛ける!? 」

少年兵1「俺達をどうする気だよ!? 」

少年兵2「~☆ ~~☆♪ ? 」


アルベルト「ちょっと鼠ホイホイに成ってもらうだけだよ」


副隊長を縛る時(懐から)取った隊長の【スキルスイッチ】を見せながら言う。


副隊長「お、おい…冗談だろ? その【スキルスイッチ】の効果は見ただろ!? それは失敗作だ!? 」

少年兵1「隊長の死に様を忘れたのかよ!? 」

少年兵2「股間が…ぁあ? 何だこの状況?? 」


アルベルト「知ってるさ。(カチ) スイッチを押して俺が触ったモノは…爆発するってことはな♪ 」


副隊長「く、来るな!? こんなことのために使用回数を無駄にするな!? 軍法裁判は無しにするから!? 」

少年兵1「命は尊いんだよ? さっきは殺そうとしちゃったけどさ。俺等同じ部隊の仲間だろ♪? 」

少年兵2「股間を蹴ったのは許すからよ!? 爆発はやめてくれ!? 」

アルベルト「おれの邪魔した時点で。こうなる運命だったんだよ、お前等は。(ペタリ、ペタリ、ペタリ)」


アルベルトに触れられたところに。

針時計の様なマークが浮かび上がり。

秒針がぐぅ~ん左回りに動き。

約一分のところで止まり。

爆発のカウントダウンを刻み始めた。


アルベルト「じゃあなお前等。来世では会わない様に頼むぜ♪ 」


副隊長「ちょっと待てよーーー!? 」

少年兵1「爆発を解除!? 解除してからどっかいってよ!? 」

少年兵2「来世で殺してやるぅぅ。絶対にお前を殺してやるからなぁぁ」


カチカチ    カチカチ  カチ カチン  ッボン!!! 


一秒ずれに3つの爆発が連続で起こり。

部屋は真っ赤な血肉に模様替えされた。

アルベルトは爆発音を聞きつけた敵兵を背後から、横っ腹から斬り付けた。


アルベルト「おれはこんなところで死ねないんだ」


――もっとお砂を足そうよ♪? 


一年と数か月前の思い出が蘇える。


アルベルト「化け物ども! おれはお前等を許さない! 」

敵兵「なんだこの子供!? ぎゃぁ」


アルベルトは試作品の【スキルスイッチ】を十二分に使いこなし。

敵兵、敵、攻撃目標達を次々に殺していく。


アルベルト「ああ…キミを死に追いやったアイツをギタギタにするのは……もう少し先になる」


バタン


兵士「おい!? 衛生兵ーーー!? 息がある少年兵がいるぞ!? 早く治療をしてやってくれ!? 」


少年兵部隊の唯一の生き残り。

衛生兵部隊に助けられたアルベルト。

所持品に試作品の【スキルスイッチ】を持っていた。

【スキルスイッチ】はボロボロ。

おそらく使用回数以上に使ったためと報告書を読んだ研究者は喜ぶ。


研究者「試作品の問題点を聞く貴重な人材です♪ さいやく頭だけでもいいので、治療を頑張ってください♪♪ 」


衛生兵1「全力で治療します」

衛生兵2「他の怪我人は後でいいのですね? 」


研究者「ハイ♪ その子の方が何倍も価値ありますからね♪ そうだ!♪ 私と共に本国に戻りましょう♪ もう、この国は滅びますし♪ 他の【スキルスイッチ】を持たせた者達の出番はないでしょうしね~♪♪ 」


研究者の指示で。

輸送されながら治療を受けるアルベルト。

意識は完全になかったのだが。

何かに反応し目覚めた。


アルベルト「アイツ…が…」

研究者「あいつ? 誰か? 君を傷つけた敵兵ですか? 」

衛生兵1「あ、あの。治療を続けられないのですが…? 」

衛生兵2(重傷で生死の境にいる筈なのに…なんて少年だ…)


研究者はアイツとは誰なのか興味を更にそそられ。

アルベルトを実験動物モルモットに決めた。


地上でそんなエピソードがありました。

その地上に。

レオン君が現れる!? 


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