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愛しの彼女登場!!

 自分でも何が書きたいのか分からなくなってきた今日この頃……(´・ω・`)

 アレから二週間が経った今日。


 多分当分は忘れることができないでしょうね。




「悠葵ぃっ!!?」


「呼ばれて飛び出て……何ですか?」


「悠葵ぃぃ……ぐぇっぐ」

「泣きながらどうしました?」



 喜んだら良いのか、こんな場所に飛ばされていたことに悲しんだら良いのか……その時にならないと分からないと思ってましたが、今でも分かりませんね。



「どうやってここに?それに今まで何処に……」

「え?これはこっちの台詞……その時悠葵だけいきなり居なくなって……周りを見ても……居なくて……机の下も花瓶の中にもいないし……」



 流石に細い私でも花瓶の中には入りませんよ?



 ご紹介します。彼女のキャラ名黄色ことアキラです。いつもは密編みにメガネのパット見真面目な子ですが、言動が破滅的なヒトです。今はメガネも無いし髪も垂らしています……異様に長くてズルズルと引きずっていることにツッコミたいですが。


 私と目と髪の色が逆転している緑の目は泣き腫らしたのか赤くなっていて、黄色い髪には枝やら葉っぱやら引きずったのか土もついていますし。



「どうやってここまで来たんですか?」

「ぐえっ…ぐぇぇ………そこの人に」

「そこの人に?」

「悠葵に対する愚痴を聞いたのでへばりついてでも意地で付いてきました!」

「私の……愚痴を…ですか」



 へぇ……愚痴を言うなら直接言えばいいのではないですかねぇ……?



「私の恋人をここまで連れてきてくださってどうもありがとうございました……」


「………(ガクブルッ)」

「イエ、オキニナサラズ」


「それでは、私たちはこれで……夕飯をお楽しみに……(ニコリ)」





 さて、話を聞かないと……え? 彼らの愚痴の内容だって? いいえ。そんな野暮な事はしませんよ。聞くなら直接本人たちから……


 そうではなくて、私達がこんなところに来たことに対してですよ。





「さて、話を聞きたいのですが?」

「……ぐえっく……( TДT)」

「いい加減泣き止まないとアヒル口にしますよ?」

「……しゅびばしぇん……ずずずっ…」

「……その前に鼻かみましょうね~」



 やれやれ手の掛かる……何時もならもう少しマトモに……ここまでに何かあったんですかね…何時もならどうやってその原因を地獄に叩き落として……いえ、何でもありません。



「………(泣き)」

「………(汗)」



 ま、少々晩御飯が遅れても今回は仕方ないですよね。


 そう思いながら自分の胸に顔を埋めている彰の頭を撫でてあやしてみるも……余計に泣き出してしまいました。発言はネジが二・三本飛んでいましたが、日頃泣き虫ではないんですよ彼女。余程堪えたんでしょうねこの状況に……私も本音はさっさと夢なら覚めてほしいですが、包丁で指を切ってしまったときにちゃんと痛みも有りました……認めたくないですが現実何ですよね……ハハハ……








 彼女には悪いですが、一人部屋に残して私はお昼の支度にキッチンで昼食を、心配ですが給料分は働きます。

 彼女もここにお世話に

るためには反対意見を出させるのは回避しないといけないですし。私だけなら団員の悪口に耐えられますが、今は弱っている彼女には堪えるでしょう。


 強い女性何ですけどね……こんな事に冷静でいろって言う方が無理でしょうかね……なら、私は何だったんでしょうね。


 あぁ、ギャグの物語の主人公が初っぱなから凹んでたら面白くないですもんねぇ~。



 今日のお昼は黒パンと団員の誰かが狩ってきた鳥(処理済)を適当な大きさに切り分けモモ肉はコショウと塩をふりかけ小麦粉で白化粧して油をしいた熱したフライパンでソテーする。ホントは豚カツ用の豚肉で作った方が私は好きなんですけどね。

 豚肉が高かった……猪肉は煮込んだ方が美味しかったです。



 残った肉の部位は骨を取り一口サイズに切り分けて玉ねぎとジャガイモでポトフに。ジャガイモと玉ねぎは目一杯切って大きな――所謂寸胴鍋――鍋で煮込みます。ジャガイモと玉ねぎは余るほど有るそうで、いつもお世話になってる農家の方が腐るほど持ってきてくれます……それが腐海の悪臭の原因でしたが。


 腐った玉ねぎとジャガイモは尋常じゃない臭いですよ。もう二度と嗅ぎたくないですよ。



「食べる前に腐らせるのが一番許せませんけどね」


「え?なんですって?」


「いえいえ、何でもありませんよ。独り言です」




 腐るほどあるなら腐らせていいって思った奴出てきてくれませんかねぇ~。私が1から食材の大切さを説いて差し上げますから。



 さて、煮込んでこれで終わり……と出来たら良かったんですがねぇ。これだけでは足りないんですよね。皆さん人一倍食べますから。

 スープとは別に鍋を用意してジャガイモを茹でる。勿論皮も剥きましたし、適当に切りました。茹で上がればお湯を捨てて空いりして粉ふき芋に。こうして粉吹き芋に昨日の残り物のソース(甘めの肉を煮込んだ残り物のスープ)を掛けてそれらしくして一品を無理矢理作ってかさ増しする。こうでもしないと食費が……。



 この世界小麦が高いんです。黒パンに使っている麦が安いので助かってますが、主食がパンなのに肉の方が安いって……農家さんの生産が追い付けてないんですね。国内で生産出来る量が……下手すると日本より少ないかもしれませんね。

 お米も有るにはありますが、皆さん食べないんです。黒パンよりも安いのに。


 これが日本であったなら私、小躍りしてましたよ。それほど安いんですお米。



 前に何もないからお粥にすると言ったら妙味聞き分けがよかったのは皆さん食べたくなかったからなんでしょうね……たまには食べますよね?




「おからが有ればかさ増ししてお肉出せるんですけどねぇ……ソイミートでも作ったりできれば良かったんですけど、私はそこまで万能じゃないんですよねぇ」


「あの~…ユウキさん?」


「独り言です」



 薄藤頭のチート主人公でもないのでね私は。



「はぁ……今晩のご飯のアイデアも浮かばない……何処でも一緒ですねぇ…主夫の悩みは」



 疲れる家事やら何やらよりも主夫(主婦)の毎日の悩みって献立を考えることだと思うのですよ私は。毎日違うものを……人によっては凝ったものを作りますから。それだけ世のお母さん(中にはお父さん)が何れだけ大変か……


 皆さんも良く「今日のご飯何が良い?」なんて聞かれたりしません? お母さんなりに頑張ってる明かしかもしれませんよ。まぁ、中には明らかな手抜きも有りますが……彰のお母さんのカレーはレトルトだけ……には唖然としました。それも三食続けて……せめてレトルトはやめてあげてくださいとお願いしそうになりました。


 彼女のお弁当も……二段とも白ご飯は絶句しました……それなら何故お金を渡して「お昼は買いなさい」と言わないのか……永遠の謎です。


 少し残った見栄でしょうか?



 私の家の晩御飯に転がり込んできたのは言うまでもありませんよ。




「腹が減ったのだが……


「あぁ、団長ですか……もう少しです。それと……」



 団長には彼女の事を話しておかないと。万が一ここに置くことを断られたら私が彼女を養わないと。

 いえ、別に義務感とかではないんですよ。


 だって人生初の彼女ですよ?私も男ですから。少しでも好きな子にいいとこ見せたいじゃないですか♪


 え?リア充爆発しろ?末永く爆発しろ?



 どうもありがとうございます。そんな方々には……そうですね…冒涜的な何かとか形容しがたい何かとかそんな神話生物をプレゼントします。多分今夜の夢には出てくるかも……?


 大丈夫ですよ……あぁ、でも、夢って色々と有りますよね?



 怖い話とかには……(笑)






「お、おい。何をそんなにブツブツ言いながら…」


「いえ、ちょっと牽制を。爆発はしたくないので。ほら、言霊と言う言葉があるでしょ?」


「すまん、内容が掴めん」


「まぁ、私の恋人が行く宛がないのでここに置いてくださいと頼んでいるんですよ?」


「それは別に……構わないが……だがなぁ」


「団員達が……イカガワシイ目で見ないか危ない?」


「まぁ、狼の群れに子羊を放り込むようなもんだぞ」


「それは大丈夫です。狼も躾がなってれば噛みついたりしませんよ……そう、噛みついたりしませんよ♪」


「お、おう……」



 ちょっかいを出したらどうなるか……色々と根回りしますし♪

 あぁ、楽しみですね。狼はどちらが上か分かれば従順ですからね。



「……一番怖いのはお前だってことがわかったよ」


「またまたぁ……ソンナワケナイデショ」




 ホントに怖いのは“怖い”と思わせないヒトですよ。ねえ?












 グダグダしてすいません……

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