木漏れ日に潜んだ魔物1
さあ話が進んだよ。連続投稿二個目だよ。
唖然だよ。いきなりセッションが始まったんですから。今頃になってTRPGぽくしても……ねぇ。
それにあのナレーションの声は進行役む紫改め冬塚さんの声でしたね。しかも頭に響く声で私と彰以外には聞こえていないようでした。
そしてこれでやっと判明しましたね。この世界は私達がやろうとしていたシナリオに沿った世界だと。私よりも後からトリップしてきた彰が言うにはプロローグはこんな感じの始まりだったとか。
そうなると、冬塚さんは兎も角他の二人は来てそうですよねこの世界に。
《その通りだよ隙間君!》
「私の名前は悠葵です。そのあだ名一文字違いのキャラを連想させるので止めてください。」
「ふっちゃんの声が……カ、カワユイウサちゃんから……!?」
そうなんです。いきなり現れるなり語り始めたこの兎が先程のプロローグのナレーションなんですよ。その事に気がつくのに少しかかりました。
《ふっ、相も変わらずノリが良いね! そんなあっちゃんが好きだよ!!》
「ごめん、私ゆうちゃんという将来を約束した彼氏がいるから……」
《あぁ…なんて悲劇だ!?》
「茶番は終わりそうですか? 終わらないなら夕食の仕込みに行っても…」
《あ、今終わったら》
「もう、冗談だよ……ゆうちゃんは本当にせっかちさん何だから~」
「アヒル口の刑にしますよ?」
「ごめんなさい」
《相変わらずだよねホントに……さて、状況が状況だけにここでは話せないこともあるから……私を連れてってくれ!出来れば抱っこで!》
「何で?」
《疲れたから》
「では特別席のまな板の上にでも…」
《じ、自分出歩きます》
彰曰く可愛い兎――の姿をした冬塚さんは所々煤だらけで汚れていた。ここに来るまでに苦労したのかもしれない。そのまま部屋に入れるわけにも行かないので彰にお風呂で丁寧に洗ってもらう。
暴れることもなく済んだようでよかった。お風呂場を掃除するのは骨だから。
煤だらけの毛並みは綺麗になり、白かと思っていた毛並みは……実は紫だったことが判明した。
これは皆さん色は固定何ですね……そう言えば冬塚さんのキャラは兎でしたね……もう少し縫いぐるみぽかったですが……まぁ、妥協したんでしょう、誰かが。
《いやぁ……いい風呂だったよ。お水ちょうだい》
「どうぞ」
《うんぐっ…んぐ……ぷはっ!…風呂上がりの水分補給は格別だ!》
「親父臭いよふっちゃん」
「親父臭いですよ冬塚さん」
《ゲフッ……良いのさ、今はうら若き乙女でもないし》
うら若き腐女子の間違いでは?
「さて、ご説明頂けますか?」
《おうともさ!……話せば長くなる……》
「三行でお願い」
「……だそうですよ冬塚さん」
《うぉっ!……無理難題を……まぁ、やってみるか!
・みんなトリップして姿はもとの姿+立ち絵
・何のために呼ばれたかは分からない
・シナリオを進めても帰れる保証なし
―――と、まぁこんな感じ》
ホントに言って退けましたね。でも、冬塚さんの場合一つ目は当てはまってないですけど。
ですか、兎の姿で胡座をかいているあたりは人間らしさも残ってるようですね。兎の骨格ではまず胡座なんて無理ですよね。
《まぁ私もここまで来るのに色々あったよ……狐に追われ、狼に追われ…熊にも追われたよ……ふっ、そんなに私は美味しそうか》
「あぁ…きっと動きが鈍そうで獲りやすかったんですね」
「運動音痴だもんね……」
《そんな目で見ないでくれる?これでも走るのだけは得意なんだよ!》
「逃げ足だけは妙に早いですもんね」
「うん、怒られそうになったりすると……居なくなってたりするし」
《私は蚤爺扱いですか……》
実際危機察知能力は高いですよね冬塚さん。
さて、冬塚さん曰く、シナリオの世界に来たことが確定したので今後の対策を考えることになりました。
《このシナリオ戦闘も勿論あるから……あ、この際だから二人のステータス改めて見てみる?》
私達が返事をする暇もなく何処からともなくホワイトボードが私の部屋を更に窮屈にした。どこから出したのかはツッコミませんよギャグですからね。
それにしても邪魔ですね……問答無用で出すにしてももう少しサイズを考えてほしいものです。
「で、このホワイトボードは消えるんですよね? 嫌ですよ、いつまでもこの部屋を占領するなんて」
《あ、大丈夫。これ実体無いし、私ら以外に見えないし……後で消すし……だから笑いながら捕獲用の網を持って来ないで…目も笑ってないし》
「狭い部屋を更に狭くされるのは勘弁してほしいですから」
「ちなみに私の部屋は隣だよ。間取りもほぼ同じ」
《うん、そっかぁ…で、このボード見てくれる?話が進まないから》
まぁ、そうですね。早いとこ話を終わらせて仕事をしたいですし。
張り出された私達二人のステータスは自分達で割りと適当に作られた物でもう少し考えて作ればよかったと思いました。ま、初心者の私が作ったステータスなんて真面目に作ったところで底が知れますが。
――キャラ名・緑色――
性別 男
HP:1500 MP:800
物攻60 物防70 魔攻80 魔防80 幸運60 回避力85 俊敏70
話術100 解錠50 回復術60 直感・ひらめき55 投擲60 ナイフ70 情報収集力75 反撃60
知識70 信用60
――持ち物――
メモ帳&ペン ハンカチ 救急セット 裁縫道具 ナイフ ノートパソコン スマホ ダーツの矢 ミネラルウォーター 双眼鏡 ペアの指輪
――キャラ設定―
ファンタジーな世界に迷い混んだ探偵助手。黄色とは幼馴染み兼仕事仲間。探偵の黄色の補佐役として支えている。物腰が柔らかいが怒らせると一番厄介。聞き込みと情報収集が上手い。ナイフ捌きは目を見張るほどだが本人は戦闘には興味がない。
事件解決には結構手段を選ばない事も。
一応平和主義。基本後衛タイプ
――初期技――
ナイフによる切りつけ ダーツの矢 自己回復 味方を回復 庇う 連続攻撃
――キャラ名・黄色――
性別 女
HP:2100 MP:500
物攻50 物防80 魔攻60 魔防60 幸運70 回避力50 俊敏70
話術70 直感・ひらめき80 知識80 情報収集力50 投擲50 護身術70 反撃60 クリティカル75
信用60
特殊技能 記録
――持ち物――
メモ帳&ペン ハンカチ スマホ 手鏡 投げナイフ ライター 制汗スプレー ペアの指輪
――キャラ設定――
破天荒な女性探偵。能力は有るのだかイマイチ的外れな方向に推理したがる。探偵としては二流。本気を出せば一流?
日々助手兼幼馴染み 緑色にフォローしてもらう毎日。どちらが上司なのか。
また、何故探偵をしているか不明。
基本後衛なのに何故か前に出たがる後衛。
――初期技――
投げナイフ 必中 挑発 絶対回避 火炎(スプレー+ライター) サーチ
《――以上が決めたキャラステータスだよ。》
「今見るとホントにチート染みてません?」
「とある動画見たときステータス一桁もあったけど?」
《ふっ……初心者+戦闘バカがいるパーティで完走するにはこれくらいチートじゃないと……(T△T)》
「対人技能……一桁のあったもんね……あの二人」
「私達には後から作るように言ったのも今なら納得します」
《対人技能=戦闘力と勘違いしてる脳筋コンビを生きたまま完走させるにはこれしかなかった……orz》
「まぁ、HP:5000なのに話術10なんて……しかも魔、物両方の防御が20未満……針で一突きで破裂しそうですよねぇ」
「実際試しに戦闘に入ったら2ターン持たなかった……」
それは……なんとも……救いようがない。
この設定もかなり省いて分かりやすくしたとかなんとか……例えば、話術は言いくるめや説得など纏めたとか。情報収集は聞き耳や心理学、図書館など纏めたらしいです。
なんのコトかさっぱりですが、冬塚さんが頭を悩ましながら考えたのでしょう。
特に戦闘技能面は分かりやすくよくあるRPG風にしてますし。
フィジカルとか言われてもイマイチピント来ないんですよね……。省略されてアルファベットの頭文字だけってよくわかりません。その分漢字は分かりやすいですよ。
《前にも説明したけどもう一度各種ステータスの説明聞く?》
「ええ、是非。読者様には全く説明してませんから」
「メメタァ~」
《時々二人について行けないよ……
――まぁ、いいや。じゃ、説明するよ
まずはHPとMPの説明》
紫の兎が胡座に肘をつきながらまた何処からか出した指示棒でホワイトボードを指しながら説明を始めた……中々にシュールですよね。
《HPとMPは……まぁ、分かるだろうけど体力と精神力ね。MPは魔力だけどここでは精神力ってことにして。
――で、このHPはそのままで良いとして問題は精神力。この精神力……底を尽きるとSAN値0に直結してるから使いすぎには注意。発狂したらダイスロールの出目にも響くから。ま、あのSAN値0の脳筋コンビの為に救済措置もしたからMP500超えのオリハルコンメンタルな二人はあまり気にしなくてもいいよ。章毎に回復するけどその章が終わらない限り完全回復は無いよ。
ま、初盤は戦闘もそんなにないから心配しないで……この世界が何処まで忠実か知らないんけど
戦闘中やシナリオ中に会話で回復することも……考えてたんだよね。何処までこの世界で通用するか……要検証だね。
さて、次は攻撃力と防御力の説明だよ》
真剣に説明をしているのにとても不謹慎ですがその姿に笑いが……多分SAN値が減ってもこの光景を見ていれば正気を保てそうです。
彰ものほほんと見ていますし……何か楽しめることが大切なんでしょうね。正気を保つためには。
《物攻と物防は読んで字のごとし、物理的な攻撃と防御の事ね。値が高ければ攻撃力は上がるし、相手の攻撃を少なくする。まぁ、基本だよね。
で、問題は魔法的な攻撃と防御のほう。
さっきも説明したけどここでの魔法や魔力は精神力の事だからちょっと複雑かも。ま、魔攻は相手のMPを削ったり見方を回復する値に直結してるよ。魔防は精神力の防御だね。低すぎると出目によっては大失敗連続するからある程度は欲しいね……あの脳筋コンビは話を聞かなかったけど。
勿論MPを消費しない技もあるよ。使いすぎればSAN値0に繋がるから気を付けてね~》
「最低限よりも下の値にしか振ってませんでしたっけ……あの二人」
この時ばかりは日頃薄い本のネタにされている事を忘れて冬塚さんには同情します……が、ネタにされるのは納得してません。
《はぁ……次いくよ……
次は幸運ね。幸運はダイスロールの出目を成功しやすくする値ね。失敗するときはするけど……高めの方が安定するよ……特にあの脳筋コンビ(以下略)
次だね…次は回避と俊敏。ま、わかると思うけど高ければ攻撃を回避する回数が上がる。勿論失敗するときもある。出目で失敗か成功を決めるよ。俊敏は素早さ、行動力の速さ。高ければ戦闘開始時に先制攻撃も出来る。割りと甘めに設定してるけど出目が悪ければ失敗する。
後は各種選んだステータスの説明だけだね……》
多少ぐったりして説明を終えた冬塚さんは多分今はここには居ないであろう脳筋コンビの暴走を予期したのでしょう……何やら暗いお顔をしてますね。
兎ですけど。
《話術は人から情報を聞き出したり言いくるめたりするのに関係してる。信用は初対面の相手が信用してくれるかに関係してるよ。勿論この内どちらかが低すぎれば失敗しやすいよ……悠きゃんは対人技能高いから大体成功すると思う。大失敗しなければね》
「ええ、まぁ……やたらと物事が円滑に進むのは私の話術が高いからなんですね……あの屈強な人たちが私に言いくるめられるなんて……実際ではあり得ません……ねぇ?」
「う?……う~ん…そうだね……?」
《絶対違う……昔からだよそれは》
「ナニカ?」
「~~えーと、今日の料理は何かなぁ~楽しみだなぁ~~」
「あぁ、そうでした…今日の献立の仕込みをしないと…ではこれにてお開きに」
《あ、それと。ダイスを振る時は任意とシークレットの二つあるから。そうだねぇ……私が近くにいないときには遠くで私がダイス振ってるから》
「は?」
「ってことは……あら嫌だ、とうとう盗聴に盗撮まで身に付けたのね!」
「プライバシーの侵害ですね」
《私だって二人のイチャイチャ見たくないよ~あ、でも二人の性別が…》
「冬塚さん?それ以上は……ね?」
《yes sir!》
まぁ、まだまだ聞きたいことも有りました。ステータスに書かれた持ち物なんて持ってませんしHPとかの概念なんて当の私もさっぱりですよ……何より技って……私ナイフ使えませんよ?
それに、異世界に迷い混んだ設定でパソコンがどう役に立つのでしょうかね……電波も圏外なこの場所でなんの役に立つと…まぁ、ご都合主義ですかね。
私は私の思った通りに動くのでキャラの設定なんてのは端からどうでもいいです。
さて、………今日は気分的に兎の料理でもしたいですね……フフフフ……
本来のステータスは普通は低いのかと思いますが、それでは面白くない(というよりも力加減がわからない)のと、これは厳密にはTRPGの様な何かなのでそこは突っ込まないでください。
何がしたいのか自分も分かりません。orz
自分の才能の無さに呆れてます。
緑と黄色以外の二人のステ振りはやり直しているのでHP5000なのに―――のステータスとは今現在のモノとは違います。ホントにそんなキャラにしたらギャグになる前に「おお、主人公たちよ死んでしまうとは情けない」とか「その後、彼らの姿を~」なんて事態に自然となりそうなので無しにしました。




