アバター作成
≪ユヴェールライフへようこそ!私達はあなたを歓迎します。ぜひ、楽しんでいってくださいね。早速ですが、アバターを作成してください。なお、性別の変更はできません≫
なにもない真っ白な空間に声が響いたと思うと、目の前に鏡と、ホロウインドウが現れた。
いきなり現れたそれに驚かされた僕はイラっとしてしまうが、ゲームだからと諦めてアバター作成に取りかかる。
「んー顔は僕以上のものがあるとは思えないし、変えたくないんだよなー。身体も不満はないし。でもリアルバレしたらやばいしな」
誰もいない空間に独り言が響くことほど恥ずかしいものはないと知りながらも、ついぶつぶつ言ってしまう。
≪では、目と髪などの色を変えてはいかがでしょう? ≫
「うわっ会話できんのか……そうだな、そうするよ。ありがとう」
≪いえ、プレーヤーをサポートするのが私の仕事ですので、わからないことがありましたらお聞き下さいませ≫
またもやこのゲームに驚かされた僕だった。
そして、助言通り目と髪の色を真っ白に変えた。僕の可愛さを邪魔せず、むしろ際立たせる。それに満足した僕は、完了を押して次の作業に移る。
≪アバター読み込みました。次は種族を人間、獣人、竜人、エルフ、ドワーフ、妖精、から選んでください。迷ってしまいましたらランダムもありますのでご利用ください。≫
6種族それぞれ特徴があり、獣人は素早さと攻撃力が高い。竜人は攻撃力と防御力が高い。エルフは知力と魔法力が高い。ドワーフは知力と防御力が高い。妖精は魔法力と運が高い。人間はどれもそこそこのバランスがいいタイプといったところか。
それぞれにいいところがあるので迷ってしまった僕はランダムを選択し、妖精になった。小さな羽が生えなかなか可愛いし、外見が変わったところはそれぐらいなので僕本来の可愛さも損なわない。
≪種族妖精に設定しました。次に第1ジョブと第2ジョブを選んでください。≫
剣士、槍使い、弓使い、銃使い、魔法使い、拳士、忍者、テイマー……などたくさんのジョブがあるらしい。出来れば痛い思いはしたくないはない。だが、どれを選べばいいかさっぱりである。
「えっと……妖精と相性が良くて、可愛いジョブはあるかな? 」
≪それでしたら、可愛いモンスターなどをテイムできるテイマーをおすすめします。妖精は運が高いのでテイムできる確率も他の種族より高いですし、魔法で支援をすることもできます≫
「なるほど! それはいいね。じゃあテイマーにしよう」
≪第1ジョブをテイマーに設定しました。では第2ジョブをお選びください。≫
第2ジョブは武器職人、防具職人、縫製職人
、家具職人、料理人、薬師……などがある。これは迷わず料理人を選んだ。家では料理をしていると母親が煩いからである。男は料理をしてはいけないなんていつの時代だ。
≪第2ジョブを料理人に設定しました。最後にお名前をお聞かせください≫
やっと最後か。名前か。んー可愛くて、外見が真っ白だからそれに関係したものがいい。白と言えば生クリーム、餅、雪、兎、雲……そうだ。
「雪兎にするよ」
≪雪兎様ですね。登録いたしました。スタートいたしますと変更できませんが、変更点はございませんか? ≫
「いや、大丈夫。ありがとう」
≪いいえ。それでは全ての作業を終了しましたので、ユヴェールライフをスタートいたします。お疲れ様でした≫
そう声が聞こえると、僕の意識はまた暗闇に落ちた。