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『寺男の背中のプレスマン』

作者: 成城速記部
掲載日:2026/06/23

 ある寺の寺男が、仕事を終えて、一杯飲んで、気持ちよく夜道を歩いていると、若い娘さんが立っていました。寺男は、もしかして、こんな不自然な娘さんは、狸が化けているのではないかと思いつつ、しかし本当の娘さんが困っているのだったらいけないと思って、どうしてこんなところで立っているのか尋ねると、道に迷った上に足をくじいてしまったのだというので、町までおぶってやろうかと言うと、ぜひ頼みたいというので、おぶってやると、意外なほど軽く、子泣きじじいとか狸に化かされるときは、重たいと聞くがと思いながら町まで行くと、眠ってしまったのか、背中の娘は一向に返事をしない。困ってしまって、寺まで戻り、和尚さんに、背中の娘の様子を見てほしいと頼むと、和尚さんは、寺男の背中に張りついていたプレスマンをはがしてくれました。



教訓:重たくなるのではないかと思って軽いまま、というのは、だまされたことにほかならない。

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