徹也の寝言で徹夜になった
この作品は「なろうラジオ大賞6」応募作品です!(*^^)v
「さやか……」
背中を向けて寝ている徹也が零した他の女の名前に私は飛び起きた。
「なにっ!今の?!!」
と思いっ切り布団を引き剥がす。
夜気が二人の間に滑り込むが、二人とも地厚のパジャマを着込んでいるので、徹也はまだ夢から覚め切って居ない様だ。
ここは私の部屋!そしてこの乾きづらいパジャマを洗濯しているのも私!
それだけじゃない!!
せっかく用意してあげた食事も何度無駄にされた事か!!
怒りが弾ける!
「さやかって何よ!」
「えっ?! …… ……きっと『さよか』って言ったんだよ!オレ関西出身だから」
「関西出身だからってボケてんじゃないわよ!!」
「それはお前の偏見だろ?!ったく!人が寝てるのに叩き起こしやがって!!オレは多忙で疲れてんのに!!」
「どーせ“さやか”とエッチしてる夢でも見てたんでしょ!!なにが多忙よ!!浮気に忙しいだけじゃん!!」
「お前!人の仕事を何だと思ってんだ!! オレはお前みたいに中でのほほんと電話取りしてる訳じゃねえんだ!!」
「ああ!!一般職女子を馬鹿にしたな!セクハラだ!!」
「お前は、んとにバカだな!!呆れるぜ!」
「今度はモラハラだ!! 図々しく私のウチに転がり込んで来た挙句、私の事を裏切って浮気だなんて!!モラルなんて毛ほども無い!! クソ男のくせに!!!」
「オレの事を“クソ男”って言うなら、そんなオレに惚れたお前は“大クソ女”だよ!!下手に出てりゃイイ気になりやがって!!」
夜通し怒鳴り合った後、またお互い背中を向けて布団の綱引きを繰り返し、まんじりともしない夜が明けて……徹也はサンダル履きにタバコを持って外へ出た。
ああ、中で吸わない様に調教しておいて本当に良かった!
私もスウェットにダウンを羽織って散歩に出た。
どうせ徹也はゴミ集積場の陰でタバコを吸っているのだろうからと、反対側から道路に出る。
なるだけ穏便に徹也を追い出したいけど、最悪の場合は有休取ってドアのカギを交換するしか無いか……
ああ!!もうオトコはコリゴリ!!
今度寂しくなったらネコを飼おう!
それも女の子を!
おしまい
愚妹を真似て書きましたが……やっぱり黒いですか?(^^;)
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