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私は悪役令嬢になります。王子様に好かれましたが……あなたの隣に評判の悪い私は似合いません(絶対嫌だ)

作者: 神戸近区

11月5日少し?変更しました。予想以上の方が訪問されたみたいなので。

大変感謝しております。

私はローズ家侯爵令嬢のエノコロ。17歳

来年フラワー国立学校を卒業し成人する。


今日は父とともに王に呼ばれて王城へ登城した。


王様には去年の領地の災害時に多大な支援と借金がある。その話かもしれない。

でも私もということは政略結婚?王命であれば断る事はできない。

 

でも私は見た目が整ってる?ので少し怖い顔に見えるらしい。背も高い。

子供の頃から走り回ってたので体力もある。


令嬢なので護身術を習っていたのだが気に入ってしまい実は格闘から剣術まで得意なの。


学校で護身の授業でも学年3位以下にはなった事もない。


学校内でも強さを認められてる私と結婚したい方なんて居られるのかしら?


もしかして資産の多い年配の方とかも?

まあ私は地面に座って風を感じれたらどこでも耐えられる...はず。


そんな事を考えているうちに王との謁見は始まっていた。

挨拶等は考えなくても体が覚えていて無意識にしてる。怖い考えも顔には出さない


王の頼みは簡単に言うと”最近国内に不穏な動き有り。学校内でも子供を使い勢力を伸ばしている。

まだ全体を把握できていない。そこで悪い貴族令嬢として振舞ってその勢力に接触して内情を調べてほしい”

というのを独特な貴族の言い回しを使い話された。

要は劇で言う悪い役。

言うなら悪役の令嬢”悪役令嬢”となり間諜のような事をして欲しいと。


本音は当然嫌である。


そんな度胸はない。


でも王からの願いである。

一応令嬢に頼むのも……という部分も有り断ってもいいが他言無用。


もしも聞いてくれたら卒業までには事情を説明して身分の回復をする。

君なら自分を守れる。罪に問われることはない。

借金の帳消しで更に領地への追加の支援まで出された。

国からもできるだけ君からの要請は聞くと。


断れななかった。即決し王様に

「私、悪役令嬢になります」というと

「悪役令嬢?」と聞かれたので

「悪い役を演じる令嬢なので」と答えた

王様は微笑みながら「ありがとう」と頭を下げた。


心臓に悪いので王様が簡単には頭を下げないでと思ったが言えなかった。


次の日から日課として毎朝鏡に向かい「私は悪役令嬢なの」と声に出し自分に言い聞かせた。


次の日から学校内で頑張った

エノコロはいつも自分から小声でしてる挨拶も

「侯爵令嬢である私が見えたら挨拶ぐらいしないの?怖いもの知らずね」

「いつでも上の者に有ったら先に挨拶は常識では?お家に常識も忘れてきたの?あれでも考えたら

私より身分の高いのは校内では王子位ね。皆様大変ね」

意地悪令嬢物語という本の真似だ。本当は後に”恨むなら産んだ親にね”となっているが

それはさすがに言えなかった。


何かあっても何時もは謝っていたが、絶対に謝らない。

逆に

「私は向こうに行きたいのに何で邪魔するの?」

「私が怪我でもしたら……あなたのお家もお終いね」

と自分が考える最低な言葉を使った。


「あの侯爵令嬢が本性を表した」と

「もともと見た目も怖いし少しでもマナー違反があると煩かったし」


など、エノコロが悪い意味で有名になるのに時間はかからなかった。

普通に考えたらマナーに厳しいのは貴族としては当然なのだが

噂というのは面白おかしく大きくなっていくのだった。


この国の王子となるローレルは面白くなかった。

将来自分が王になった時に上位貴族に悪いのが居ることを。

更に成績はエノコロの方が上というのも許せなかった。

その日から王子は独自にエノコロを調べだした。


そんな時エノコロの恐喝事件は発生した。はっきり言うと冤罪である。

どちらかというとエノコロは被害者である平民を助けたのである。


簡単に言うとパーシモン伯爵令嬢が有る裕福な平民に対し金品を要求したのである。

「あなたが私より目立つのが許せない。慰謝料払え」と

それを目撃したエノコロが伯爵令嬢を、人気のない場所に呼び出し取り返した。

さすがに人がいるところでそんな話をするとパーシモン令嬢の実家にも被害が行く。

「それは何の慰謝料か?今ならあの子に謝れば見なかったことにするから」

「お金はいまお返しします。後日謝りに行きます。」


パーシモンは怖かった。エノコロを敵に回すことが。

明日からエノコロに学校で虐められるかもしれない……自分の父に相談した。

結局被害者には謝れなかった

退学処分となったからだ。

エノコロが気を使ったことは無駄になった。

悪い事は自分に帰ってくるんだ……エノコロは学んだ。


しかし不運なのはその取り返した場所から少し離れた所に王子が居たのだ。

王子は内容が完全には聞こえてなかったのに二人が何かを言い合い

金品をエノコロが受け取ったのを見た。

その後伯爵令嬢が退学したため話が大きくなった。


王子は仲のいい友達に話した。噂が広まった。

「王子がエノコロがお金を奪い、証拠隠滅の為被害者を退学させた」と

それ以来王子も認めた極悪令嬢であると学校では噂をされた。


しかし離れていくものが有れば近付く者達もいた。


最初は自分達も権力を使って稼いでいること。

今の王家に対する批判に始まり王子はエノコロの良さを知らずに文句ばかり言う。

あんなのが王になったらこの国はおしまいだ。

エノコロの居るローズ侯爵家が付いたら自分たちの好きなようにできると。


エノコロは納得できない部分も有ったが同意した振りをした。

王子の意見は心の中で同意した。


危険な相手に近付く為、ローズ家を通して王に女性の護衛を頼んだ。

王家からは影と呼ばれる特殊部隊から女性が3人来た。

新しい使用人だと常に一緒に行動した。


後日それを見た王子が怒った。

「王家に対してよく思ってない者たちと付き合い護衛を増やすとは何を考えている?」

「彼女たちは使用人であり、王家に逆らう意思はない。

使用人に関しては王様に確認してほしい」

エノコロが言うと王子は

「わかった」と去っていった。

使用人の事など王が知るわけないと考えていた。


捜査は難航したが隣国である軍事大国のペスティサイド帝国の関与と協力がある事を知った。


この国を傀儡にするか軍事侵攻するつもりらしい。


このままでは同時にペスティサイド帝国による侵攻、フラワー王国内の謀反が起こる

主犯格のみ捕まえても仕方がない。

証拠等入手に時間がかかった。


そこからは時間がかかった。簡単に証拠は手に入らない。


予想以上に時間はかかり学校でのエノコロと王子の一方的な対立が続き遂に


タイムリミットの卒業間近となった。


国王様と相談し卒業式後の卒業パーティーでの断罪が決まった。

~式と言っても貴族が多く通う学校ではパーティーは社交場となる

今年は王子が居るので王家も参加する

よほどの理由がない限りは家族で参加しないと不敬になりかねない。


しかし当日頭が痛いことが起こった。

王子が皆揃ってパーティーが始まるその時に前に出てきて言った。


「エノコロ!お前は我が国の貴族令嬢としてふさわしくない

将来私が治める国に不要である。国外へ退去せよ。

私も鬼ではないので自主的に国を出るなら資産を持っていく事も認めよう。

ただもし国王からの命令となるとお前のローズ家もどうなるか,,,,,,な」

国王様を見ながら続けて

「父う,,,,,,国王もそれが正しいと思うでしょう?」と。


国王は答えない。ただ王子に視線が向いてる今が好機と王は隠れていた近衛部隊に命じた


「今すぐ国家反逆罪で捕縛せよ証拠は揃っている」


次々と捕まる貴族。エノコロは動じない。

王子はエノコロが反逆まで考えてるとは思わなかったと心の中で思った。


でもエノコロは普通に立っている


「国王エノコロがまだ残っております。早く捕縛してください。彼女は力が強いので数人がかりで」


普通に考えて武装してる近衛とドレスのエノコロでは勝負にならない。


混乱を収めるため国王は皆に事情を説明した。


王子は混乱したがエノコロに確認した。エノコロはすべての事実を話した。


王子は豹変した。

「私は本日国に対する”真実の愛”を見付けた。どんな時でも国を思う君こそ未来の王妃に相応しい。

私と婚約し王子妃となってほしい」と。


エノコロは嫌だった。話も聞かずに悪人から愛国者である。将来の国王、パートナーとして自分の発言に責任を持てなく決めつけるのはどうなのかと。


「私は仕方なっかたとしても王子が断罪するほどの悪女。こんな私が国政に関わってはいけません。噂は学内だけではなく国外までと聞きます。ローレル王子、私は悪役令嬢を演じるのに疲れました。その上国政に関わることなどできません」

本音はこんなのと結婚したら一生苦労すると思っていた


エノコロは返事も聞かず父親の元へ走り一緒に帰宅した。


ローレル王子は国王が抑えてくれていた。


後日国王に許可を貰いローズ侯爵領に戻り領内の復興に努力した。



数年後エノコロは復興作業中、領内の猫のような年下の男爵と出会い身分の差はあったがお互いに惹かれあい結婚した。

結婚当日までローレル王子はエノコロを狙っていた。

成人したら王太子と呼ばれるはずであったが卒業時の事も有りまだ王子であった。

エノコロの話を美談としエノコロと結婚すれば認められると。

彼の言う国に対する真実の愛とは自分は持っていない物ということだったかもしれない。


終わり

最後まで見ていただきありがとうございます。

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