三十代独身、神待ち少女を拾う → 神でした
――四月。
桜は咲き、新生活だのフレッシュだのといった言葉が乱れ飛ぶ季節であるが、三十代独身リーマンにとって、そのようなものは一切関係ない。
強いて言うならば、フレッシュな気持ちで入ってきた新人たちを教育してモノにしつつ、かつ、彼ら彼女らが早期退職してしまわないよう心を砕き、フレッシュさのかけらもないくたくたのしおしおになる季節だといえるだろう。
まあ、新年度始まってそうそう、出社すらしていない子から退職代行サービス食らってるんだけどな! ハハハハハ!
……はあ。
疲れる……若い子の相手、すっごい疲れる。
何だろうな。接客業でも何でもないんだけど、常時接客しているような気分だ。
彼らが『お客さん』から『身内』へのクラスチェンジを果たすまで、この気苦労は続くに違いあるまい。
――ずびり。
マスク越しの鼻から、鼻水すする音を出しつつ、帰路を歩く。
そうそう、あれだ。
春といえば、恋の季節だ。
俺の身近でも、恋の嵐が吹き荒れているぜ!
吹き荒らしてる連中の名前、杉花粉っていうんだけどな! ハハハハハ!
……はあ。
さっさと帰ろう。
疲労と花粉症による体調不良で、テンションがおかしなことになっている。
そんなことを考えながら、駅からアパートへの近道である裏路地を歩いていたその時だ。
「おじさん、神にならない?」
いきなり、声をかけられた。
声の主は――少女である。
年齢は十代半ば……そう、丁度高校生くらいだろうか?
黒髪をポニーテールで結わえており、結ぶのにバカでかい真っ赤なリボンを使っているのが特徴的だ。
服装は、スカジャンにミニのプリーツスカート。
こうして、体育座りで路上に座っていると、パンツが見えちまいそうである。
だが、俺の視線を釘付けにしたのは、スカートの裾でも整った顔立ちでもない。
彼女が手にしているスケッチブックだ。
そこには、こう書かれていた。
――『神、待ってます』。
……ふぅー。
そうかあ……。
よし、無視しよう。
スタスタと歩き去ろうとした俺であったが、スーツの袖が何者かに掴まれる。
何者かというか、今の少女だ。
一体、どのような速さで動いたのか……。
いつの間にか俺の隣まで急接近すると、裾を掴みやがっていたのであった。
くっ……! 妙に力が強い!
「おじさん、神になろうよ」
無表情なまま、少女が告げてくる。
無言のまま振りほどこうとするが、少女の握力は強く、それがかなわない。
少女は、そんな俺を見ながら、何か考え込んでいるようだったが……。
考えがまとまったのか、再び口を開く。
「ぷりーずびかむまいごっど」
「英語で言ったって無駄だ!
つーか、言葉が通じてないわけじゃねえ!」
………………。
しまったあ! ついつい、返事をしてしまった!
ガン無視して立ち去るつもりだったのに!
少女が、にやありとした笑みを浮かべる。
うっわあ、嫌な笑い方!
「ねえ、わたしの神になろうよ」
「ぜってーに嫌だ!
放しやがれ!」
言いながら、ぐいぐいと袖を引っ張った。
くそ! マジで信じ難い力だ!
このままだと、気分だけでもリフレッシュしようと購入したおろしたてのスーツが破けちまう!
「神になるとお得だよ。
こんな可愛い女の子と、寝食を共にできるよ」
「世間じゃそれを犯罪と呼ぶんだ!
俺は犯罪者になるつもりはねえ!」
俺の袖を掴んだまま、再び少女が考え込む。
それから、空いている方の手でスケッチブックをめくると、その紙面を差し出してきたのである。
どれどれ……。
反射的に見てみると、スケッチブックには、このような文書が書かれていた。
--
【同意書】
私、[レイワ]は、自由意思に基づき、次のことに同意します:
1. 本同意書は、私と[ ]との間で、共同生活を営むことに関する合意です。
2. [ ]と共に居住し、生活の維持・管理に協力します。
3. 生活環境や家事分担について、協力し合います。
4. 必要に応じて、性的関係を含むパートナーシップを維持します。
5. この同意は、自己の意思に基づき、何らの強制や脅迫を受けずに行われています。
6. この同意書は、私と[ ]との間で締結され、互いの合意に基づき変更される場合があります。
署名:
日付:
--
「同意書があればいいってわけでもねえ!」
――バシリッ!
……と、スケッチブックをはじき飛ばす。
「あ……」
少女――レイワという名前なのか?――が、落ちたスケッチブックに気を取られると、少しだけ袖を掴む力が緩んだ。
――好機!
俺は無言のまま、走り出す。
向かう先は、当然、住んでいるアパートだ。
あばよとっつあーん!
「無駄だよ。おじさん」
何故か、背中の方でそんな声が聞こえた気がした。
--
――ガチャ。
――ガチャリ。
――ガチャガチャガチャ!
全力疾走でアパートに辿り着いた俺は、素早く解錠してドアを開けると共に再び施錠。
ドアガードも閉めた上で、きちんと鍵がかかっていることを全力で確かめた。
……完璧だ。
ここは俺のサンクチュアリである。
「ふぅー……」
溜め息と共に、ドアへもたれかかった。
何だったんだろうな。あの子は?
最近の神待ち少女ってのは、あんななのか?
いや、ニュースとかで見たやつは、SNSを駆使していたはずだ。
あんな風に、ヒッチハイクよろしくスケッチブックを手に持っていたりはしない。
まあ、何だかよく分からない女の子だったが……。
最終的に関わり合いとならずに済んだから、ヨシ!
ここまでの道中、わざわざ違う道を行ったり、無駄にグルグルと同じ区画を回ったりしながら確かめたから、ついてきていないことは間違いない。
このアパートまで追いかけてくるということは、ないだろう。
ふぅ……。
尾行を警戒する殺人犯みたいなムーブをしたら、どっと疲れたな。
ただでさえ、新人の教育で疲労している上に、花粉症で鼻が塞がった状態で走り回ったから、息も荒い。
――休もう!
今の俺には、チルが必要だ。
そうと決まったら、シャワーを浴びてビールだな!
つまみは……そうだな。冷蔵庫には肉も野菜もある。
ここはひとつ、簡単に肉野菜炒めでも作るとしよう!
「お帰り。
夕食は簡単に肉野菜炒めでも作ろうと思ってるけど、それでいい?」
「ああ、気が合うな。
俺も丁度、肉野菜炒めがいいと思っていたところだ」
気軽に答えて、ふと気が付く。
……俺、独身一人暮らしだよな?
何で、声かけてくる相手がいるんだ?
恐る恐る、室内の方を見てみると……。
そこでは、先程の神待ち少女が我が物顔で冷蔵庫を物色し、食材を取り出していたのだ。
「ノオオオオオウッ!」
「? イエスじゃないの?」
「料理のことじゃねえ!
――いや、それもそうではあるのか?
じゃなく! どうしてお前がここにいる!?」
俺が尋ねると、少女はドヤ顔で胸を張ってみせた。
「わたしとおじさんには縁ができた。
ただ、それだけのこと」
「いや、分かるかあ!」
手にしていた鞄を床に投げ捨てる。
縁ができたから何!? それで何で俺の部屋に侵入できているの!?
ここ、三階! ガッツリ施錠されてた!
心の中でブラザーズがドンドンしているのを感じながら、少女に向き合う。
幸い、ドアは背後だ。
逃げようと思えば、すぐにでも逃げられるんだから……!
「お前、何者だ?
どうやって、ここへ入った?」
「わたしはレイワ。
どうやって入ったかというと、不思議な力」
さあ、今から調理しようかしら。
等と言い出しそうな自然な雰囲気で、レイワが包丁を手に取る。
………………。
し、しまったあ!
凶器を相手の手に渡してしまった!
まずい……! まずいぞ!
この状況……生殺与奪の権を握られてしまっている!
「ふ、不思議な力ぁ?
不思議な力って、何だよ?
念力でも使ったっていうのか?」
使いかけだったキャベツのラップを解き、刻もうとしていたレイワは、俺の言葉にかぶりを振った。
「違う。
わたしは超能力者じゃない」
「ほおう?
じゃあ、何だってんだよ?」
なるべく刺激しないよう会話を続けながら、後ろ手にドアガードをいじる。
よし、あとは音が立たないように鍵を開ければ……。
そんなことをしている俺に、レイワはこう言ったのだ。
「わたしは神。
何しろ神だから、不思議な力を使い放題。
不法侵入もお茶の子さいさい。
いえーい」
ピスピースしてくる自称神。
そうか、この子……。
頭が病気なんだな!
「すごく哀れんだ目で見られてる。不本意。
そもそも、こんなあり得ないことをされていて、現実的に考えようとすることの方が不条理」
「はあん?
じゃあ、あれか?
神様が神待ち少女してたっていうのか?
それを信じろって言うなら、ベランダからよじ登って侵入したと考えた方がマシだね」
「金◯一ばりにフィジカルへ頼ったトリック。
それに、窓ガラスは割れてない」
俺とレイワとの間に、沈黙が立ち込める。
どうやら、この状況……。
ひとまず、この頭がおかしい子を神として認めてやらないと、話が進まないらしい。
「で、お前さんが神だとして、一体、何の神だ?
あれか? 全知全能を司る大いなる主なのか?」
「わたしは日本の神。
司ってるのは、令和」
「……は?」
キャベツに続き、人参を刻みながら淡々と告げるレイワに、俺は首をかしげた。
「だから、令和の神。
生まれて五年のピッチピチな五歳児。
いえーい」
そのイエーイってするやつ、気に入ってるのか?
ピースポーズを取り終えたレイワは、調理を再開しながら続ける。
「でも、それが嫌になった。
だから、神界を逃げ出した」
「嫌になったって……。
令和は絶賛、継続中だろ?
何が嫌になったんだよ?」
「クレームが多すぎる」
――ダン!
玉ねぎを真っ二つにしたレイワが、苦々しい表情となった。
「令和になってから、春と秋が失われただの、世界大戦の危機になっただの、震災が起こっただのと、誰も彼もがケチをつけてくる。
おじさんがテレビで発表した時は、皆ノリノリだったのに」
「ああ、官房長官な」
官僚のめっちゃ字が上手い人による作だという『令和』の墨書を長官が掲げていた時、確かに世間はお祭り大歓迎ムードだったな。
が……。
「……確かに、今年の正月なんかは、特に令和へのバッシングが酷かったなあ。
元旦から震災やら航空機の事故やらが起こって。
令和六年は呪われた年だって、SNSでも騒がれてたっけ」
「名誉毀損もはなはだしい。
そういう文句は、西暦パイセンに言って欲しい」
文句を告げる先が違えばいいというもんでも、ないと思うのだが……。
鶏むね肉に包丁を入れる姿が何か怖いので、それは黙っておくことにする。
「だから、わたしは家出することにした。
おじさんちの子になって、ニートライフを満喫する」
「いや、そこからちょっと繋がってないわ。
家出するくらい嫌になったのはまあ、分かるとして、何で俺んちに押しかけて来るんだよ?」
「縁ができたから。
正直、誰でも良かったけど、おじさんとは波長が合いそうな気がする」
フライパンを取り出し、いよいよ調理の最終工程に入ろうとしたレイワが、淡々と告げた。
「いやいやいや、普通に迷惑だわ。
俺、そんなに収入が多いわけでもないし、他のとこに行くか帰って欲しいんだけど?
神様だってなら、金とかにも困らないだ??」
あー……それにしても、だ。
花粉症がきつい。
家に入って少しはマシになったが、残留した異物を追い出そうと体中の抗体が動き回り、肥満細胞も大ハッスルしているのを感じる。
玄関に置いといたティッシュで鼻をかもうとしたその時だ。
――バーン!
……と、派手な音を立てながらドアが開かれたのである。
「――その人間が言う通りです!
レイワ殿! 今すぐ神界に戻りましょうぞ!」
言いながら入ってきたのは、ちょんまげ風に長髪を結ったおっさんであった。
顔立ちは精悍そのもので、刀こそ差していないが、時代劇に出てくるお侍さんみたいな格好をしている。
「げえ」
新たな不審者の登場に、レイワが嫌そうな表情となった。
「ぶわっくしょん!
ぶわっくしょん!」
……一方、俺はドアが開かれる衝撃で跳ね飛ばされ、床に転がっている。
それにしても、何だ?
急に花粉症の症状が猛烈にひどくなってきて、ツッコミを入れる余裕がねえ!
「こ、このおっさんは……?」
「神界の中でも、古株。
そして、今の時期に最も力を付ける神」
それでも、立ち上がりながらどうにか尋ねると、レイワが緊張した顔で解説してくれた。
「いかにも。
某、レイワ殿を連れ帰るべく馳せ参じました。
さあ、人間に迷惑をかけてはいけません!
早く一緒に帰りましょうぞ!」
おお、すごく時代錯誤な格好した不審者だけど、言ってることはもっともじゃないか!
「いや、神様なのか何なのか知らないけど、俺もその通りだと思ってたんですよ。
不法侵入はこの際、水に流すので、是非この変な子を連れ帰って下さい。
――ぶわっくしょん!」
あー、いかん。
何か涙まで出てきた。
花粉症へ苦しみながら告げる俺に、変なおっさんは腕組みしながらうなずく。
「うむ。
人間よ、レイワ殿が世話をかけたな。
この杉を司る神、スギモトも礼を――」
俺の拳が、邪神の顔面に突き刺さった。
--
「な……あ……」
鼻血がドバドバと出てくるのを抑えながら、スギモトは人間を見やる。
この男……単なる中年のサラリーマンに過ぎなかったはずだ。
しかも、自分に対する態度は友好的なそれだった。
「ふううおおおおおっ!」
だというのに、今やその全身は筋肉が隆起し、内側から新品っぽいスーツを破っているではないか!
そして、その身から迸るのは、可視化することすら可能なほどの――殺気。
「貴様の髪の毛一本たりとも、この世には残さん!」
世紀末救世主かのごときマッチョメンと化したおっさんが、自分に指を向けてくる。
「いや、何でえ!?」
「――黙れ!
毎年毎年、能天気に花粉を飛ばしおって!
杉を司る神だと?
この世からいなくなれ!」
暴論! あまりにも暴論だ!
「いや、花粉症が問題になるほど杉が増えたのは、そもそもお主らの先祖が戦後に材木用の杉をたくさん植えたからで……」
「――おあたあ!」
「――へぶっ!?」
自分の言葉に聞く耳を持たず、おっさんがぶん殴ってくる。
このパンチ――すごく痛い!
「……人のせいにするとは、救いようのない奴だ。
やはり、生かしてはおけん」
あ、駄目だこれ。
話を聞いてくれないやつだ。
助け舟を求めてレイワの方を見ると、彼女はどこからともなく取り出したポンポンを、チアガールよろしく振っていた。
「ふれーふれーおじさん。
悪い神様をやっつけろ」
このクソガキャ!
片や、自分に明確な敵意を向け……。
もう片方は、それを全力で煽る。
かかる事態に、杉を司る神はいよいよ覚悟を決めた。
「ふ……ならば、是非もなし。
ここはひとつ、神たる者の一人として、お灸をすえ――べぐっ!?」
またも、人間の振るった拳が、自分の顔面へと突き刺さる。
その拳速も重さも、明らかに定命の者が出せるそれではなかった。
「つ、強い……!
一体、どうしてここまでの力が!?
――はっ!?」
そこで、気付く。
新参の神……レイワが、見るからに邪悪な笑みを浮かべていることへと!
「レイワ殿! さてはお主!」
「そう、おじさんにはわたしの加護を与えてある。
具体的に言うと、令和ラ◯ダーの基本フォームと同等のスペックが宿っている」
「ずっけえ!
それ、数字だけはやたら盛られてるやつではござらんか!」
「――あたあっ!」
「――ぐべっ!?」
問答している隙もなく、今度は蹴りがスギモトの腹へ直撃した。
「ぐうお……」
「問答無用。
悪神よ……死すべし」
全身からオーラを立ち昇らせ……。
狂戦士と化した中年サラリーマンが、スギモトへと迫る。
「おー、あいあむごっど」
レイワが、手で両目を抑えながらつぶやいた。
「あーたたたたたたたたたた!
たたたたたたたたたた!
たたたたたたたたたた!
――おあたあっ!」
――額に。
――みぞおちに。
――股間に。
――股間に。
――股間に。
およそ人体のあらゆる急所へ……特に股間へ重点的に拳が突き刺さる。
この猛ラッシュには、是が非でもこちらの生殖機能を奪おうという明確な意思が宿っていた。
「――ぐわばっ!?」
弾き飛ばされた衝撃で、ドアが開き……。
そのまま、スギモトは廊下すら飛び越え、真下へと落ちる。
丁度、そこはこのアパートにおけるゴミの集積所なのであった。
「ひ、ひどい……」
ゴミにまみれながら……。
杉を司る神は、そうつぶやいたのである。
--
「この手応え、外のゴミ捨て場に落ちたか……。
ふん、ゴミには似合いの場所だ」
渾身の百烈拳を決めた俺は、残心と共につぶやいた。
「おじさんすごい。
かっこいい」
隣では、レイワが棒読みしながら拍手をしている。
「これからも、その調子でわたしを守りつつ養ってね」
「ふ……造作もない。
――いや、違う。そうじゃない」
鈴木雅之のようなポーズで、ノリツッコミを決める。
「今のは、相手が明らかに滅すべき邪悪だから倒したが……。
言い分としては、完全に向こうが正しかっただろ?
それを、くせえ息吐き出しながらのたまいやがったから、ボコボコにしたってだけで」
「そのおかしな割り切りの良さは、さすがわたしが見込んだおじさん。
そして、もう遅い」
「遅いって、何がだ?
明らかに有能なやつをクビにして、後からやっぱり必要だったと分かって泣きつくくらい遅いのか?」
「ノリとしては、それに近い」
俺の言葉へ、レイワがこくりとうなずく。
「スギモトを倒したことで、おじさんは確実に危険人物としてマークされている。
今後は、わたし共々狙われる可能性が高い」
「えー?
社会のゴミを始末しただけだぜ?
それで危険人物扱いは、理不尽じゃね?」
「そんじょそこらのナローシュも真っ青な危険思考。
でも、そういうところが好き」
好きという割に、感情を一切感じさせない表情と抑揚のない声でレイワが告げる。
えー……。
まいったな……。
考えた末に、俺が導き出した結論は、だ……。
「とりあえず、飯食わねえ?
何かもう、考えるのが面倒になってきたわ。
とりあえずは、うちにいていいからさ」
「その適当さも好き。
じゃあ、すぐに料理を仕上げる」
「んじゃ、俺はシャワー浴びるわ」
そんなわけで……。
俺と令和の神――レイワとの共同生活は、なし崩し的に始まったのである。
まあ、ケセラセラ……何とかなるさ!
とりあえず、レイワの料理はなかなかのもんだった。
お読み頂きありがとうございます。
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