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5話_運命的な出会い

 スタバで皆どう仕事しているのか、どんなペースで仕事しているのか話しながらコーヒーを飲んで、その後は流れで彰人の家に寄る事になった。

 一応柚子に許可を取って、二人を部屋にあげる。柚子の私室はいいらしいが、仕事部屋は入るなと言われた。まあ柚子の部屋に入る理由はないし、彰人の部屋も完全に仕事をして寝る部屋と言った感じなので、リビングで遊ぶ事にした。

 ただ、思えばまだ家で遊ぶ上での共通の趣味を知らない。


「……ゲームしかないんだけど」

「なにがあるん?」

「一応パーティーゲーム、格ゲー、FPS……だな、うん」

「お、格ゲーあるんだ。アケコンある?」


 そんな事を言ったのは、沙耶の方だった。こういうタイプの女子は格ゲーなんて男子とゲーセンに行ったとき付き合いで後ろから見ている程度だと思っていたが、アケコンを要求してくるとは。

 それに、真央もノリノリの様子で、「わたしもアケコンあれば、格ゲー出来る」なんて言っている。

 そういえば真央に関してはVTuber的な親子配信兼PR配信でソシャゲが大本の格ゲー配信をやっていた。


「俺のと姉ちゃんのがあるけど……とりあえず、姉ちゃんの借りて来る」


 彰人は柚子の配信部屋に入ってもいいので、そこからアケコンを拝借する。


「一応持って来たぞ」

「お、ファイティングスティックの新しいのだ」

「あっくんのは旧型のだね」

「そこまでわかるって結構ガチなのか?」

「わたしは案件のために調べて買ったから」

「あたしはお兄ちゃんの受け売りー。あと配信でたまにゲームするからさ、中級者枠で大型コラボ呼ばれた事もあるんだよね」

「あ、そういえば」


 そういえばと、彰人は自分が作った切り抜きを思い出す。沙耶が出たシーンは作っていないが、見返した時確かに沙耶が参加していた。それも、柚子と同じ事務所所属のVTuberと同じチームだったはずだ。

 何という縁だろうか。この二人が同じクラスになるなんて、運命的すぎる。


「とりあえず、やるか……どれがいい?」


 格ゲーと言っても色々ある。柚子がリビングに置いているCS向けのものは、三種類。そしてそこから二人が選んだのは、同じシリーズのゲームだった。


「お、それなんだ」

「これが一番コンボ長くて気持ちいいんだよねー」

「わたしは、これしかやったことないから」

「佐倉はともかく、沙耶もやったことあるのか」

「原作が好きでさー。まあ高難易度は全然だけど」

「ストーリー、面白いよね。キャラの良さが全面に出てて、好き」

「そうそう、わかるー。メイン最終章は勿論、やっぱり周年イベントはもう熱すぎて……」


 語り合っている間に、彰人はゲームを始める準備をした。

 ダウンロードバージョンなので前に起動していたゲームをセーブして終了し、ゲームを切り替える。


「キャラは全キャラいるから」

「お、じゃあ持ちキャラ使えるじゃん」

「わたしもDLCキャラしか使ってないから助かる~」

「ちなみに誰?」

「ヲン」

「ビッキー」


 これまた癖の強いキャラだった。

 沙耶のキャラは多彩な投げ、圧倒的火力の代わりに移動速度が遅かったり下段攻撃が弱いキャラで、真央のキャラは遠距離主体のくせして近づいて来たら前回避を潰せる中距離技、近づかれたら近づかれたで距離を離せるコンボを使えるキャラだ。

 ちなみに彰人のキャラは比較的ベーシックなキャラで、極めようとするとコンボは難しいが簡単なコンボでも上位ランクに上がれるようなキャラだ。


「あたし先彰人とやっていい?」

「いいよ」

「じゃあ」

「お手柔らかに」


 一応彰人も新キャラだからとマスターランク――トップ10の下――まで上げたので対策走っているが、苦手キャラだ。


『ENGAGE!』


 開幕速攻沙耶は簡易入力で前方に高火力で範囲もそれなりに広い攻撃を仕掛けて来る。ガードすると今度は設置技。その選択肢だと近づけるのでダッシュで近づいてダッシュ攻撃、そこから弱アビリティ。その簡単なコンボは基本ガードされるが隙が無く、何度も同じ行動をしなければ、弱攻撃から同じコンボに派生出来る。そして――


「マージ!」


 特殊技の掴みで形態変化し、相手に下段、中段、上段、裏の四択と考えることを増やさせる。


「んあー、来ると思ってたのに!」

「ちゃんとファジー小パンか投げ入れてないと」

「まだそんなん意識出来ないっての!」


 結果、そこからは一方的だった。ガードキャンセルで無理やり距離を取られてもゲージ消費をする事で下段からの中段という慣れていないと防げない接近技で近づき、そこから画面端のコンボに繋げる。


「よし、上手く繋がった」

「手加減してよねー。あたしランクせいぜいS+だよ?」

「ゆーても高い方だろ」

「うん。わたしも結構やってるけどまだ++だから」


 そのランクにあげるとなると余程のセンスか時間が必要だが、果たして仕事があって学業もあって、いつそこまで上げたのか。彰人はたまたま格ゲーのセンスがあったようで教えてもらってすぐにランクがぐんぐん上がったが、それでも一時期ショート動画ばかり作って長い切り抜きは作らなかった。


 そして次のラウンドは沙耶が積極的に攻めてきて、一度受けると抜け出すのが難しいコンボを喰らって、パーフェクトで負けた。一度投げコンボ読みでジャンプを入れたがしっかり対空からのコンボを喰らい、何ならうますぎて途中からちらちら沙耶の指裁きを見ていた程だ。


「いや、攻め決まったら上手すぎだろ。読みもリーチの把握も完璧だし……。あそこでU投げコンボ入れてきたのは感動した」

「うん。すごい、上手だったよ」

「よーし、気合入れて第三ラウンド行くぞー!」


 そこからは積極的な攻めを警戒して、彰人が積極的に隙を与えないように攻めて、何とか勝つことができた。


「キャラ相性悪い……?」

「まあ、発動フレーム長い技とか見て避けれる技多いキャラ相手に楽して有利フレーム取れるキャラだからな」

「ってことはこっちのリーチで戦いつつダウン取ったタイミングで弱から狙いに行くのがいいのかな……」

「最初はガーキャン吐いてコンボ潰して後ろに下げて、端の投げの読み合いに持って行くのがいいんじゃないか? 沙耶読み合い上手いっぽいし」

「じゃあそれやってみる!」


 そうアドバイスした次の試合は、言った通りの動きをして見せ、彰人を翻弄した。

 なかなかセンスがある。彰人はあのキャラ相手の読み合いが苦手なので、自分で教えておきながら無理やりな対処しか出来ず負けてしまった。

 同じ手は通じない、と言いたいところだが彰人はマスター帯でも底辺だと自覚しているので、結局二ランク下の沙耶にあっさりと敗北してしまった。

グラブルもバーサスも楽しいですよね

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