スーパー
Tシャツにジーパンとジャージの次くらいに芋くさいであろう格好だが、動きやすいに越したことはない。マンションの3階に住んでいる俺は、エレベーターに乗るかいつも悩んでいる、本当にしょうもないことだが「運動しておいた方がいいかもしれない」「この程度の階でエレベーター使うなと思われるかもしれない」と考えている。そして大体考えながらエレベーターに乗る。マンションから出てすぐ雨が降りすぎていて萎えた一瞬帰ろうかとも思ったが背に腹は変えられない。決心してそのまま歩き始めた。雨が降っている事もあり人が全然見当たらない、大通りを通ったにもかかわらずスーパーに行くまでに人を一人も見かけなかった。スーパーには人が沢山いたので気のせいだと思い買い物をすることにした。
まずは、サ○ウのご飯だ一人暮らしには欠かせない安いカレーなんかを買っておけばそれなりに楽しめる。
サ○ウのご飯、カップ麺、ツマミをカゴに入れてしばらくスーパーを歩き回る家に帰って
「デン!銀色のヤツ〜」
とかやりたいと思っていたがやはりここは欲望のままに檸○堂をカゴに入れた、ついでにストロングなヤツも入れた。「疲れた日は飲まないと言ったなあれは嘘だ」
カゴをレジに通して背負ってきた鞄に商品を入れようとチャックを開けたとき、中から例の黒歴史ノートが顔を覗かせてきた。俺は何事もなかったかのように商品を詰めたが内心焦りまくっていた。何が起こっているのかわからなかったが、そのままスーパーを後にした。
帰り道相変わらず人がいない不気味なまでに人がいない道に怖くなった俺は家に向かって走り出した。