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夢
なんてこともなく普通に意識もはっきりとしていた。
「寝るか」
普通に24にもなって独り言をぶつぶつと言う自分に嫌気が差したが今日は疲れているのでもう寝る明日は日曜、うちの会社は給料こそ安いが日曜休みだと言うことだけは保証されている。服の脱ぎ散らかされている山のような布団で大の字になって寝た。
夢を見た。中学生のときノートに書き殴った理想の自分今更見ても痛すぎるだけだとしか感じなかった自分、あの幻想を、魔法でなんでも解決していた妄想をはっきりと鮮明に見た。夢の最後誰かの手を握っていた気がした。
目が覚めたとき何故か涙が出ていた。外は土砂降りの大雨で外に出たくはないが食材もなければ酒もない疲れている日は、あまり飲まないが休日に飲まない手はない。徒歩10分ほどのスーパーを目指して家を出た。