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始まり物語

異世界と聞けばオタクなら誰もが憧れるのではないか?トラックに轢かれたり刺し殺されたりして転生するのは、夢見るものだ。思い馳せた幻想はいつだって絶望に繋がっている。授業中不審者の侵入に対する夢を見て。長期休暇の最後地球滅亡を夢見た。そんな私はもういい大人になってしまった。趣味に没頭する時間もなければ、時間があっても体力がない。学生の頃書き殴った厨二病ノートが床に転がっていた。実家にあっても見つかったらまずいと思い持ってきたが、処分もできずに放置されている。

「はぁ…剣と魔法の世界に行きたい…」

それが現世で残した最後の言葉だった…




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