第12話 三日目・サバイバル後編
日が昇り始める。次々と起き、活動を開始していく。用意しておいた朝食で腹を満たし、ミッションを待つ。
「さて…次のミッションはどうなるか…」
セイリュウがミッションの内容を貰いに行っている。その間5人はそこまでやることがなかった。
「昨日が拠点づくり、山頂と海岸往復、魚捕りだったからな…今日はどうなることやら」
ゴルドが言う。まぁミッションとはいえ人を危険な目に合わせるのはそこまでなかった。山頂と海岸往復は肉体的にかなり来てはいるものの、なんとかなる程度ではある。
「おっ、そろそろセイリュウさんが見えたでし。さて、ミッションは何でしかね?」
セイリュウが帰ってくる。そこまで険しい顔はしていなかった。なので大丈夫だろうと思った。しかしそれは甘かった。
「今から船を作って3キロ程度先の〈オサキ〉の岬まで行って帰ってくるのがミッションらしい。12時までにしなければ最下位になる」
その言葉を聞いて彼らは絶望しそうになった。船を作って3キロ先に行くのはいい。ただ今回は往復、つまり6キロだ。現在午前七時、あと5時間だ。彼らは早速取り掛かることにした。
この状況できれいな船は作れるはずがない。いかだをなるべく低いところで作り、オールを持って行くことにした。正直に言えばセイリュウのクシナダをオールにして漕げば一人一時間で往復するくらいの威力は出せるのだが、それは大人げないと思った。作り終えたのはだいたい9時、出発が9時20分頃であった。正確な数字はわからないが。
「これを5時間程度でやるとかコウゾウさんも無茶を言う…」
「でもあたりを見回す限り前にボートはないでし。多分一番乗りでし」
「そうっぽいですね…クロトさん今何時?」
「10時半です。この調子なら帰りは追い風なのでいけます」
無茶ではあるものの彼らなりに少し騒がしくしながら全力で漕いでいた。ついた頃は40分。そこからターンを開始した。
「あと1時間20分。さっき聞いたら10時頃もう到着したところがあったらしいが…最下位にはならないでしょう」
イオが報告する。そして一時間後、やっと〈オオシマ〉に到着することができた。残りの二グループは脱落ということで最下位タイになった。現在順位は2位だ。このあとのミッションはグループごとではない、この〈オオシマ〉を使っての鬼ごっこであった。これで一人ひとりのポイントの合計で順位が決まる。つまり6人中全員1ポイント獲得していたらそのグループは6点ということになる。鬼は用意してもらっていた。
この鬼ごっこはなかなかに過酷であった。二日間の筋肉痛が重なって悲鳴を上げている状況での運動だ。いくらセイリュウとはいえ無限の体力ではない。むしろ体力という点では若干劣っている。一時間位でリタイアしてやろうと思った。しかし、一時間後この狭い島で逃げるというのは厳しいらしく、一時間生き残って褒められた。まぁたまたまだろう。
「セイリュウさん!ありがとうございます!これで一位取れそうですよ!!」
カノンが迫ってくる。俺はそこまですごくないよ、と言いながら夕食の準備を進めていった。かなり辛いミッションのあとの料理なので肉を多めに入れておいた。やっぱりアオイよりはうまくは作れなかった。でも満足してくれるだけで明日が楽しみになってくるようになった。これでもダンジョンは初めてなのだ。セイリュウは期待していた。
最終結果は一位であった。喜びたいところだがまだ明日がある。その事を考えて今日は早めに寝て明日に備えることにした。
このあと死闘を繰り広げるとは今のセイリュウは思ってもないだろう
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