【セキセイインコとわたし】
こんにちわ!有馬波璃海ありまはるかです!
(。-人-。)(。-人-。)
短編小説、第4段。ようやく、主人公が人間になりました。笑
この物語は、【おいらはスズメ。えっ名前?そんなのないない。】から始まったセキセイインコとスズメシリーズの派生版です。もしよろければ、こちらも、どうぞ!
有馬波瑠海の作品一覧
◯長編小説◯
【時雨の里】(連載中)
https://ncode.syosetu.com/n5101gr/
【七世と森の少年】(連載中)
https://ncode.syosetu.com/n1320gs/
◯短編小説◯
【おいらはスズメ。えっ名前?そんなのないない。】
https://ncode.syosetu.com/n1223gs/
【セキセイインコの俺様の最大のライバルはスズメ】
https://ncode.syosetu.com/n2257gs/
親戚のおじいちゃんが、足を骨折して一ヶ月入院することになって、暫くおじいちゃんが買ってるセキセイインコと、スズメを預かることになった。
わたしは、中学3年生。もう少しで受験結果の発表がある。わたしには好きな人がいる。幼なじみのふみと君。ずっとずっと、仲の良いお友だち、幼稚園、小学校、中学校、そして今回の高校受験も一緒の高校に行こうね!なんて話してた。
告白できないまま、ずっと、ずっと、仲の良いお友だち。そんな時、セキセイインコとスズメが家にやって来た。
【私】
「ねーねー!ルルぅー!文人君ってほんっとうにカッコいいの!サッカーが上手で、勉強もできて、お習字だって得意で!ほんっとうにもう、文人君、だーいすき!」
セキセイインコには、言えるのに、本人には絶対言えない私。私は、受験の結果や、文人君への思いを少しでも紛らわしたくて、セキセイインコと、スズメと、沢山遊んだ。
そして、その時がやって来た。受験結果が家に届いたのだ。
【私】
「どうしよう、ルル。ぴーすけ。私、怖くて封筒の中身見れない!!!!代わりに見て!!!!!!」
私は、二匹に封筒の中身を引き出して、自分は目を背けた状態で、見せた。
・・・ガジッガジッガジッガジ・・・
・・・ビリビリ・・・ビリビリビリー・・・
ーーーーーー何か音がする。ーーーーーーーーー
【私】
「な!何してるのー!!!!!!!!」
インコとスズメは、大切な通知書をカジッていた。すぐに小鳥達から、通知書を引き剥がす。
そして、その際に結果が見えてしまった。
・・・・・・・・・不合格・・・・・・・・・
私は、文人君と一緒の高校には行けなくなった。
ずっと、ずっと、仲の良いお友達。
それは、私が勇気を出さなければ、ずっとその状態が続いていくのだと思っていた。
でも、、、、。
違う高校に行けばきっと、勉強や、部活で、どんどん会える日が少なくなって行くだろう。文人君にも私にも新しい友達もできるだろうし、少しずつ少しずつ、離れていってしまうのかも知れない。勉強も運動も得意な文人君には、きっと、私みたいに勇気が出せずにモジモジなんてしていないたくさんの女の子が思いを伝えに行くんじゃないかな・・・。
彼女もいつか、できるよね・・・。
そんなことを思いながら、庭で、インコとスズメが入っている。鳥かごの下のトレイを引っ張り出し、掃除をする。
すると、おーい!結果どうだったー?と部活帰りの文人君が、来た。しかし、私の沈んだ様子を見て、文人君は、何かを察したように押し黙る。
私は、涙が出そうなのをこらえながら言う。
【私】
「結果は・・・。」
その時だった。
ピュールルルルル ピュールルルルル
・・・・フミトクン ダーイスキ・・・・・
スキッ! スキッ! ダーイスキ!!・・・
セキセイインコの得意のオウム返しだった・・・。
おしまい
読んでいただき、ありがとうございました!(。-人-。)
次回も、是非、ご覧ください!(。-人-。)(。-人-。)
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