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♪♪♪♪ ハッタツショウ害シャノ唄 ♪♪♪♪   作者: 動物の世界で人間らしく
第三章 ゼロを目指して歩いてる
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どうか息災で。


 これまでの人生で瀬里奈以外にも“あぁ……この人、自分と同じ障害持ってるな……”と思う人と何人もすれ違ってきた。




 小学生時代:落ち着きななく粗雑で乱暴な振る舞いばかりして、特別支援学級に入れられたAくん……


 中学生時代:“なんかあの子、変!”と上のグループの女子から目を付けられて、壮絶な虐めを受けていたBさん……


 高校時代:真面目なのに勉強がまったく出来ず、留年して……その後、半年を待たずして退学したCさん……


 大学時代:空気がまったく読めずイタイ発言ばかり連発していて、周囲から距離を置かれ、就活に失敗し、留年したDくん……


 社会人時代:

 発達障害者であることがバレて、離職を強要された痩身の古倉さん……


 蔑みと侮蔑の中で本当に悲惨な目にあっていた瀬里奈…………




 瀬里奈以外……他のみんなは今、どうしているんだろうと不図思う。



 息災にやれているのだろうか? 可能性は薄いと思う。

 ひょっとしたら、自らの手で命を絶った人だっているかもしれない。


 そんなことを思ってしまう。


 当時わたしは、彼ら・彼女らの誰とも親しくはなれなかった。親しくしたいとも、その当時は思わなかった。

 周りに目を向ける余裕なんて、全くなかったし……自分のことだけで精いっぱいだった…………。






 わたしは今……配慮のある職場で働いていて……


 障害を隠す必要もなく……呼吸が随分楽になっている。



 周りの人の表情を見ることや……自分の今の感情にハッと気が付けることが随分増えた……。


 わたしは今、“小さな出来た”を積み重ねて、“小さな居場所”をなんとか必死に築こうとしている……少しずつ、少しずつ……。



 わたしの職場には、わたしと同じように…………不器用で歪で……普通の人が普通に出来る事を何一つ上手に出来ない……だけど(だから)一生懸命な人たちが大勢いる。





 もう少し、本当にあともう少し……


 わたしに余裕が出来れば…………その暁には、どうしてもやりたいことがある。




 もし、わたしが障害を持って生れたことに、何か意味でもあるのなら──神様が使命を持たせてわたしをこの世に遣わせたのなら(そんなことある筈ないけど)──


 


 ────多分、わたしがこれからやろうとしていることが……その使命で間違いない。

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