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17才・背中の傷
時は、高校2年生の冬。17才になったばかりの私は修学旅行中である。
いつもよりちょっと早起きして、電車で学校に行って・・・。いつもとはちょっと違う日。心なしか、ちょっとわくわくしたりなんかして。・・・今日が泰陽の命日なのに。
あの日、パーティーの約束をした日。泰陽は車道に飛び出した私をかばってトラックに轢かれて死んだ。私もあの時は危険な状態だったけれど、泰陽が私の下敷きになったお陰で頭も打たずに生きていた。泰陽は・・・即死。
早速暗い気持ちで学校に向かった。
新幹線で向かうのは大阪駅。皆そろって寝てしまった。さっきまで先生に注意されるほどはしゃいでいた男子達も今ではすっかり夢の中。私は1人、寝れずにいた。泰陽のことを考えてしまったからであろうか。何でたいした未来も無い私を庇ったりしたのだろう。もし代われるのなら、代わってあげたい。もし過去に戻れたなら、変えてあげたい。泰陽への、せめてもの罪滅ぼしだ。泰陽が生きていたのならきっと今はニュースに出るほどの有名人になっていただろう。
また、罪悪感に押しつぶされそうになる。
更新ゆっくりすぎだ・・・