表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/8

第2章 第0話

あれから1年が経ち、彼らは世界を救った。

最後に女神アウラによってもたらされる帰還の魔法。

召喚の陣にそれが貼られる。

それを踏めば、その者は元の世界へ帰れるのだ。

カズヒコ、エリナ、ノアは先に魔法陣を踏み元の世界へと帰還する。


「行くよ兄さん」

「向こうで会おう、洸丞」


幼き姿の陽亮ことシャルル。シャルルと洸丞は握手を終えて、洸丞は帰還の魔法に踏み入れて地球へと帰還を果たすのだった。


あれからまた数か月、洸丞は馨子と母と共に旅行を終えて地元へと帰った。

しかしそこに兄・陽亮の姿は無い。


やがて月日が経ち、一つの知らせが届く。


数々の行方不明者を出し、知らせのあった場所へと赴く洸丞達。

そこは棺が多く並んでいた。

それぞれには札に名前が書かれている者達。

陽亮の名前もまた、そこにあった。

棺の扉を開くと、陽亮の遺体があったのだ。

そこで母と馨子は泣き崩れる。洸丞は涙を堪えて言った。


「こういう形で再会したくなかったよ、兄さん」


日本でまた会おうという話をした、あの世界で。


ここから更に数か月後、陽亮の遺骨の半分を本家の墓に、もう半分を自宅の仏壇に。

母は大事そうに遺骨の入った壺を抱えていた。

これでも母は兄さんの事を少しでも気にかけていたのだろうと確信を持って言える。

本当なら、こういう形ではなく面と向かって謝罪したかったのだろうか。


信じてもらえないだろうけど、向こうで過ごした日々のいくつかを母に話すとしよう。

少しでも母に兄・陽亮の姿を伝えるために。

第1章のストーリーは一旦休止して、第2章を書き始めました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ