運について
今回のテーマは運を取り上げたいと思います。
かの"経営の神様"として有名な故・松下幸之助氏は新入社員採用面接にて「貴方は自分で運が強いと思いますか?」と質問されたそうです。答え的にはYesと言ったら良かったそうです。松下氏によると、「どんな難局も自分に運があると思っていれば、物事は必ず好転する」と言うモットーによるものだそうです。(エピソードは筆者がニュアンスを覚えている限りで書いているものであり、一言一句正しいものではありません)
なるほど、その通り!と思う人もいれば、そうかなぁ?私はそれほどでも無いけど…なんて思う人もいるでしょう。かく言う私は、絶対に松下電器には受からなかった事でしょう。後に書きますが、これは前章で書いた"全部、諦めてる"に繋がります。
経営の神様が言うんだから間違いは無い!と思った貴方、冷静に考えてみて下さい。松下氏は別に神様ではありません。あくまでも経営に関して、"神様"かと思えるほどの奇跡を起こす手腕と、結果を出し続けた故の数々の名言が人々にそう呼ばせただけです。そんな"人物"の名言の一つなのです。
話しは少し脱線しますが、世界には様々な名言があります。人類初の月面着陸に成功したアポロ11号の船長ガガーリンは「地球は青かった」と言いました。"そんなの当たり前じゃないか"が何故、名言になったのでしょうか?一説では、人類が初めて見る宇宙からの地球を見事に且つ簡潔に述べたからと言う事です。恐らくガガーリン本人は名言を吐いた気は無いでしょう。
地動説で有名なガリレオ・ガリレイは「それでも地球は回っている」と言いましたね。彼がこの台詞を言った時、彼は変人扱いされました。何故なら時代は天動説が一般的だったからです。今となっては、彼が命懸けで言ったこの台詞が、当たり前の真実である事が分かっているので、名言になったのでしょう。でも、彼は恐らく、ただの負け惜しみで言ったのではないかと思います。説が立証出来なかったので、この台詞が名言になったのは、彼の死後なのです。
この様に、名言と言うのは受け取り手の感じ方次第で決まるのです。名言を残した偉人達は自分のモットーやら考えを述べただけで、真理を言っているとは限らないのです。
話しを戻しましょう。松下氏の運についての言葉は、大多数の人が支持しているので名言になった訳ですが、捻くれた見方をすれば、運が悪い人は何をしても上手く行かないものなのです。何故なら、松下氏自体が強運の持ち主で、運が悪い人の気持ちなんか分からないからです。
先程、書きました様に、私は運が悪い。何をしても悪い方に転がる。喧嘩の仲裁に入れば、喧嘩をしている張本人と間違われて殴られる。人に頼まれ仕方なくお金を貸せば、借り逃げされる。ほろ酔いでマンションのオートロックが開かない事に苛ついてガチャガチャしたら、警察に保護と言う名の逮捕をされる。最愛の人がレイプされ破局する。ある人の行動が非難の対象になり、私はその場にいただけで関係ないのに一緒に非難される。挙げればキリがありません。「ヒロシです…」て言いたくなります。
まぁ、確かに自分自身を見つめ直す余地も大いにありますが、だからと言って決して運が良いとは言えないと言うのを分かって貰えたと思います。
でも結局は、その人の心の持ち様、物事の捕え様なんですがね。そう言う意味で、やはり松下幸之助氏は正しいのでは無いでしょうか?




