プロローグ
主人公強い系なので嫌いな人は避けてね!
俺はこの国で衛兵をしている。今日は毎週の休み前のお楽しみの日だ。そう酒が飲めるぞ~。
基本的に、詰め所で酒は厳禁である。まぁ当たり前だが。
ここはとあるバーである。俺の行きつけだ。
ただし、そこのマスターは知る人ぞ知る、何でも屋だ。
何でもとは?と、アバウト過ぎるだろうが、マスターは各国に名が轟く商会のオーナーであり、今では冒険者ギルドの横にこの宿が有るのが当たり前となった宿のオーナーでもあり、名前だけは知られている裏組織のトップでもある。そう、手に入らない物も、倒せないモンスターもいない。もちろん、人が対象であろうと、問題は無い。
しかし、ここのマスターがそういった人物だという事はほんの一握りしかいない。何故なら、マスターは気まぐれで、気にいったものしか助けないからだ。
それも人種、魔物すら問わない。意思疎通さえ出来れば対象に入るのだ。
俺も、マスターに助けられた口だ。もちろん、周りはその事は知らない、ただの常連として週一くらい来ている。俺はこの国の衛兵だ、行きつけのバーがあろうと変じゃないからな。ただ、マスターの邪魔にならないよう、酔い過ぎた人の看病とかを進んでしているだけだ。少しでも恩を返せるように…。
こうして衛兵を続けられるのもマスターのおかげなのだから…。
この男もまた、バーのマスターがただの受け付け扱いだという事を知らない。
この商会が手掛ける者は流通はもちろん、学校や孤児院といったものまで手掛けている。かなりの秘密主義で、この男がバーのマスターをオーナーだと思ったのも、探偵や隠密、噂にまで徹底して本当の情報と偽の情報を織り交ぜたものの一つであるためだ。
この商会が出来たのは遥か昔、何千年も前、一人の男が大切な者と出会い、彼、彼女を守り、自由に生きられるように訓練したのが始まりであり、鍛えられた者達が、この男のために生きることを勝手に誓い、この男が生きやすいようにするために出来たのだ。
商会だけではない、この世界には男の為に出来た国もある。
そして、男が死した後も再び転生されるその時のため、ある者は転生し、ある者は不老不死、ある者は子にたくし、世界各地で男を待ち続けていた。
ようやく今、とある男の再臨を示す産声が上がる・・・・・。
読んで頂きありがとうございます。
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次から主人公出します。