生まれたら美少女でチートだった
交通事故により亡くなってしまった泉崎千幸と千鶴が眠くて開けにくくなった瞼を何となく開けると・・・。
「お母様!妹達が目を開けたよ!」
「オッドアイだ!綺麗・・♪」
「お祖母さまにソックリだね?髪も銀髪だし」
「私の愛するフルウィアに似るとは、誘拐されないか心配だ・・・!」
「父上の度が過ぎる過保護な未来が見えた気がする」
「それは貴方もでしょう?リュシアン?」
何故かアニメに出てくるような美男美女達に囲まれていた。
((何これ!?誰か状況説明をお願い!!))
突然目を開けた途端この光景を見た千幸と千鶴は頭が混乱して見えない誰かに状況説明を求めた。
*****
何とか自分達を落ち着かせた二人は先程入手した情報を元に今自分達が置かれた状況を纏めることにした。
まず、亡くなる前に「異世界で生まれ変わりたい」という願いの通りに二人揃って転生したらしい。
しかも公爵家の末の双子の娘として・・・。
この家は王家と繋がりが深いらしく、三年前に亡くなった祖母はこの国の第四王女で祖父の家に嫁いだのだとか。
「(転生あるあるだね!)」
「(鉄板ネタが来るとは思わなかったよ千幸)」
転生を果たした二人は祖母似でふわふわとした銀髪、クリクリ大きな瞳に長い睫毛。
その上かわいらしい顔立ちなのだ!これを美少女と言わずしてどうしろというのだ?鏡で己の姿を確認した千幸と千鶴は卒倒しそうになってしまった。
そこまでは良い、良いのだ。
「「あぶぶ!あばばばば、あう!!(訳:なんで左右で目の色が違うのさーー!!)」」
右目は青、左目は緑のいわゆるオッドアイで、二人が生前見た漫画やアニメでも時々そういうキャラクターが出てきた。
でも大体は世間からは冷たい目を向けられるのだ。
生まれ持ったものだから仕方ないとは思うもののそういう心にもない事を思う者がいるのは滅多にオッドアイがいないからだろう。
折角素敵な家族の元で生まれたのにそれは嫌だと赤ん坊のうちから家族に迷惑かけないように色んな知識を身に付けて役に立てるようになろうと心に誓う千幸と千鶴であった。
生まれ変わった二人の名前は父と母によってアリシア・レイジェル(千幸)、ディアナ・レイジェル(千鶴)と名付けられすくすくと成長している。
赤ん坊は生まれて三ヶ月で魔力検査を行うらしい。
彼女達は魔法使えるかも!?と喜んでいた。
魔力はCからSまであり、Cが最低級の量でSが最上級の量ということで多くてもAまでしかいなくてSは数百年に一度いるかいないかで最後に確認されたのは五百年前のこの国の女王様らしい。
二人も三ヶ月してから検査したが結果はレベルS、つまり最上級クラスというわけだ。
「あぶぶぅぅ~・・(チート来た~・・)」
「あぅあぅあううぅ、!(普通ぐらいが良かった!)」
「「(魔法使いになりたいとは言ったけどこんなチート級までは要らなかったよーー!!)」」
最上級クラスのに魔力を持っていればまず考えられるのは誘拐と結婚である。
公爵令嬢で美少女、それでいて魔力はSクラス。
狙われる要素は揃いすぎていて攻撃魔法は絶対に覚えないといけない、身を守るために!
もうひとつの問題は王族との結婚。
王家と繋がりの深い公爵家ならそういうこともありえるが魔力が強い者を自分達の所に引き込もうとするかもしれない。
政略結婚や跡継ぎの争い等、そんな面倒事に巻き込まれたくはないので王族などとは関わるまいとするがその行動が気に入られてしまう要因になるなど彼女達が気付くことはなかった。
チート級の魔力を持ち恵まれた容姿で転生した泉崎千幸ことアリシア・レイジェル(姉)、泉崎千鶴ことディアナ・レイジェル(妹)の人生は波乱の予感である。
第2話です。オリジナル小説って難しいですね。