※登場人物※
【物語管理局】
世界の筋書きを監視、管理・調整する組織。実動員は【筋書きに描かれない】という特性を持った『異端者』と呼ばれる者達に限られる。
【夢人】
管理局に属する、実動員の『異端者』達の名称。
【本の一族】
管理局のある本の国の先住民族。特異な特性から、過去に異世界人に侵略された歴史を持つ。
現在、管理局に保護を受けながら、管理局に対等な協力体制を誓っている。
面立ちは額が平たく、鼻が小さく、目が大きい。体格は小柄で皮下脂肪が少ない。幼児的に見られる外見をしている。
鮮やかな色彩の髪と目が特徴。
【禁忌の子】
本の一族と別種族(つまり異世界人)との姦淫によって出来た子供のこと。一族が最大の禁忌とする。
本の一族の遺伝子上には現れない、真っ白の白髪が特徴となる。
エリカ・A・クロックフォード
管理局に保護を受け、『本の国』に訪れた9歳の少女。口がうまい。
ニル
エリカが世話になる本の一族の一家の末息子。12歳。年のわりに知識深く、落ち着いた物腰の少年。
管理局の地下資料室で働いている。
ダイモン・ケイリスク
エリカをスカウトしに来た管理局員。空気の読めない善人。
本の一族の女性と結婚し、本の一族の【禁忌】に触れたため、職場での立場は低く出世街道から外されている。
チャック
本の一族の少年。8歳。気弱。桜色の髪に菫色の眼。両親と死別し傷心。叔父一家に引き取られている。
アン・エイビーに執着される。
アン・エイビー
殺人鬼。夢人。派手な外見をし、媚びるような口調の女。
チャックに執着する。
エル
アンが所属する組織の若手。
根積
アンが所属する組織の気怠げな男。赤毛、三日月型の右頬の痣が特徴。
東シオン
エリカの父親。異端者。エリカが生まれたその日から行方不明。
ビス・ケイリスク
【禁忌の子】。白髪に青い目をした少年。12歳。もうすぐ13歳。
一族からの糾弾と差別から逃れるため疎開していたが、年越しを家族と過ごすため一時帰宅した。
ロキ・ケイリスク
青い髪をした本の一族の女性。神童と謳われた薬師。幼少より『変人ロキ』の異名を取る。
ダイモンと結婚し【禁忌の子】を二人も生んだ。
スティール・ケイリスク
ビスの兄。19歳。
ミゲル・アモ
第三夢人部隊隊長。小柄な黒人。口が悪い熱血漢。
隊長就任すぐにアン・エイビー事件が起こり、奔走する。
トム・ライアン
第二夢人部隊隊長。モノクルをかけた白人。ミゲルの元上司。
皮肉屋で気難しい実力主義。
事件同日に起こった、ケイリスク家の不審死に注目する。
ロメロ・ミアロ
管理局局長。実質、この世界の最高権力者。地につくような白髪の男。
若い外見におちゃらけた物言いをするが、相当な年齢。
七島空子
世界と世界を繋ぐ空間を寝城とする、子供の風体の銀髪の人。
エリカを導く。通称・管理人。