表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
一つの軌跡から始まる僕らの物語  作者: nokal
プロローグ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1/10

The Crimson Melody

 00


 赤い旋律(せんりつ)が、世界そのものを震わせた。

 目を閉じていても逃れられない。あの音は、瞼の裏にまで染みついている。爆風が街を引き裂き、人も建物も空へ舞う。土の匂いと、焦げた鉄の匂いが肺の奥に重く沈んだ。


 誰かの叫びが、すぐ近くで途切れる。

 

 ああ──ここで終わるんだ。

 

 立つことしかできなかった。動けば誰かを救えたかもしれないのに、何一つできなかった。そう気づいた瞬間、自分がどれほど無力だったかを思い知らされる。

 

 ヒーローになれたらよかったのに。

 誰かを守れる自分だったらよかったのに。

 誰かに感謝される人間でいたかったのに。

 そう願って生きてきたはずなのに。

 

 あの子の言葉を思い出す。最後の瞬間でさえ、その背中を押すことができなかった。

「大丈夫だよ」

 その一言だけで救えたのに、それすら言えなかった。自分の恐怖が、その人の最期を孤独にした。

 言えなかった気持ちが、胸の奥で今も動けずにいる。救いたかった人も、好きだった人も、何一つ守れなかった。

 

 もしも、どこかで時間を巻き戻せるのなら。

 みんなを救ってほしい。


 違う。


 戦いを止めてほしい。


 …違う。


 もっと根本から変えないと、何も変わらない。

 だったら──。

 

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 その願いが形を成った瞬間、どこか遠くで鈍い鐘の音が、静かに世界の終わりを告げた。



【一つの軌跡から始まる僕らの物語】は、これから出会う、仲間達と知られざる世界の、真実の物語

新作です。

ご感想等お待ちしております☺︎

nokal

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ