表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鼠ノわるつ  作者: 文字だけ達者
7/7

第7話 どうぞ、お渡りください

12月7日(日曜日)

今日で無事アルバイトを終える。

七日分の日当を貰い終了した。

日記に「住人の方々は心温かい人たちばかりで安心して働けました。」

と書いておいた。

名残り惜しい感じもするが..

このマンションとその住人の方ともお別れである。

ただ、この一週間は色々な人と出会い、

充実した一週間であった。

そうだ。そういえば宮沢さんから貰った

お店の食券が残っていた。

お財布も今は暖かい。

晩御飯は予定していた通りそこで

お婆さんと一緒に美味しいものを食べよう。

食券を見ると

「冬の季節におすすめ!じさま鍋&ばばまんま」と書かれていた。

おー..実にいいじゃないか..

じさま鍋というものがわからないが、

なにやらこの店限定の鍋なのだろうか。

ばばまんま…というのもよい具材を使っているに違いない

すこぐ興味をそそる書き出しである。


なにより、

この店の名前はとてもセンスが良い。

昔ながらの風情のあるものが感じられる。


なになに。西洋料理のシェフが

一転して和食屋に変更…?

ますます気になって仕方がない。

どんな料理が出るのだろう。

お婆さんと談笑しながら、食べているのを

想像しながら帰宅の途につきました。

体がプルルと少し震えた。

そんなに寒くはないのだがなぁ..

やはり代謝のせいだろうか…

それにしてもお腹が空いた。

早く食べたいなあ…

……

….

..

六階では

未だに仕切りに騒いでいる男が一人いた…。

その男の背中がみえる。

「くそっ!」

ガシャンっとキーボードを叩きつけた。

なにやら、化け物と人間が戦っているゲームらしい。

〜GAME OVER〜

薄暗い部屋の中で

パソコンの画面にはただ、その文字だけが青白く描写されていた。

……


屋上には

猫が一匹ぽつんといた。

そうして

こう呟いた。

「ごちそうさまでした」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ