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S級ハンターがあまりにも珍しい  作者: Stella
18階の選択肢
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【第28-2話】選択: 恨みを問う。

「花子、私たちはあなたの“怨念”を解くためにここまで来たの。

だから、姿を見せて。望みがあるなら教えて。」


すぐに、ゴボゴボッ——と水の流れる音が響き、

便器の中から血まみれの手が飛び出した。

続いて現れた花子は、もはや人間とは呼べない歪んだ姿だった。

ジウは思わず銀獅子の背後に隠れる。


花子: 「ククク……私の望み?

私を殺した男なら、もう私が“処理”したわ。

それなのに……お前たちが何をしてくれるって言うの?」


銀獅子: 「処理した……? つまり、お前を殺した犯人が別にいたということか。」


花子: 「私が一人で学校に来ていたとき、男に襲われて殺されたの。

何度も……何度も刃を突き立てられてね。

でもね、どうしたと思う? ハハハハハ——!」


トイレ全体が彼女の笑い声で震えた。


花子: 「その男にも、同じ苦しみを味わわせてやったのよ。

いや、それ以上ね。あの悲鳴……最高だった。

私の望み? お前たちもあの男みたいに、いい声で叫んでみせてよ!」


「……もう聞いてられない。

本体を見たら、逆に慣れちゃった。もう怖くないや。」


ジウは銀獅子の背から出て、静かに笑った。


「これは“怨念だけが残った鬼”だ。

たぶん、これがこの階のボスね。」


花子: 「お前たちも……殺してやる!!!」


その瞬間、ゾンビ型モンスターたちがトイレに雪崩れ込んできた。


「銀獅子、この子は私がやる。雑魚はお願い。」


銀獅子: 「了解だ。」


【 スキル:咆哮 】


銀獅子の咆哮が轟いた瞬間、モンスターの群れが一瞬で崩壊した。

まさに“獅子”の名にふさわしい一撃だった。


「さて、こっちもそろそろ終わらせよっか。」


花子: 「余裕ぶって……二人とも殺してやる!!」


【 スキル:剣聖 】


ザシュッ——


ジウが花子の腕を軽く切り落とし、

続けざまに連撃を叩き込んだ。


「余裕ぶるくらいの力は、あるんだよ。」


【 スキル:抜刀 】


ギャアアアア——!!


「さあ、これで終わり。」


ジウは壁を蹴って跳び上がり、一瞬で角度を変えて花子に斬り込んだ。

花子は両手で反撃を試みたが——


ズバッ——


逆にその腕を失った。


【 スキル:ディモクレスの剣 】


凄まじい悲鳴とともに、花子の身体は光の粒となって消え去った。

その頃、銀獅子も敵をすべて倒し、静かに振り返った。


銀獅子: 「終わったかと聞こうと思ったが……もう片付いていたか。」


「うん、外の時間で一時間もかかってないね。

さ、ちゃっちゃと片付けて帰ろっか〜。」


『 おめでとうございます! 国:日本 星位の塔 19階 攻略成功! 』





【塔攻略状況】


国家:アメリカ合衆国(27階)

国家:日本(19階)

国家:韓国(13階)

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