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【第14話】ゲリラダンジョン編(完)

「ハーイ。」


救助チームを見つけたジウが、何気なく手を振った。

安堵したように、隊員たちは一斉に息をついた。


「よかった……! もし何かあったらと思って心配してましたよ。」


「んー……でも、“何かあった”のはあなたたちの方じゃない?」

「なんでそんなふうに縛られてんの?」


その言葉に、全員が気まずそうに顔を見合わせた。

救助隊は、巨大グモの繭にぐるぐる巻きにされていたのだ。


「あ、あの……大型モンスターが現れて……」


「避難者たちはどこに?」


「すぐ前に縛られてます。おそらくあいつがボス級です。」

「それより……そちらの方は?」


デウスに視線を向ける救助隊長。

同じギルドのレオでさえ顔を見ただけでは気づかなかったのだから、無理もない。


「こちらはギルド〈カエサル〉の“デウス”様だ。」


「えっ!? あのデウス様!? 本物ですか!? でも、どうしてここに……?」


その質問に、デウスは一瞬固まった。

“トイレに来ただけです”라고 할 수는 없고,

“隠れてました”라고 하면 약한 게 들통난다.


そのとき、ジウが平然と割り込んだ。


「たまたま同じ建物にいたの。」


(ナイス……! ジウ様、神対応!!)


「ふん、そんなことより、負傷者は無事か?」

威厳を保とうとするデウスの声は 약간 떨리고 있었다.


「は、はい! 幸い全員無事です!」

「僕は大丈夫ですから、中の人たちを先に救出してください!」


「一緒に行けばいいじゃん。」

「おじさん、この人、ほどいてあげて。」


ジウはそう言うと、誰にも気づかれない速さで繭をスパッと切り裂いた。


「おっ、できた。」


自由になった救助隊長は呆然と立ち上がった。


「ボス級の繭を一瞬で……! さすがデウス様!!」


「さ、行こうか!」


足を進めながら、ジウは 잠시 생각에 잠겼다。


(……もしかして、“予言の星位”って外れることもある?)

(それとも、見える情報が断片的なだけ?)

(もし別の誰かも予言の星位を持てるなら――)


(ま、いっか。次に会ったとき考えよ。)


しばらく進むと、奥で救助隊員二人と市民五人が縛られているのが見えた。

彼らはジウたちを見て叫んだ。


「くそっ! おい、早く助けろよ!」

「外に出て応援呼んでくれ! 俺が死んだらただじゃおかねぇぞ!」


怯えた声が飛び交い、市民たちもパニックになりかけていた。


そのとき、デウスが床に落ちた剣を拾い上げた。


「静まれ。」

「私はギルド〈カエサル〉のデウスだ。」

「必ずあなたたちを安全に救出する。」


(おお……今の俺、ちょっとカッコよかったかも?)

心の中でデウスはこっそりニヤけた。


だが、周囲はすでにざわめいていた。


「デ、デウス!? 本物の!?」

「“剣の極意”の人だろ!? 本当に助かった!」

「お願いだ、あのグモが来る前に……!」

「デウス様! 俺を先に助けてください!」


そしてそのとき――

巨大な蜘蛛型モンスターが姿を現した。


「ひぃぃっ!! 来たぁぁ!!」


モンスターは想像以上に硬そうだった。


(これ……星位なしの人間じゃ無理だな。俺が出るか……)

レオは険しい目でデウスを見た。

しかし、デウスはそっとジウを見やった。


ジウはその視線に気づき、口元をゆるめた。


「……醜いな。」


폼만 잡으며 칼을 휘둘렀지만, 괴물은 멀쩡했다.


「ぷっ……く、くくっ、あはははははっ!」


堪えきれずに笑い出すジウ。

デウスは裏切られたような目で振り向いた。


(信じてたのに……ジウ様ぁ!!)


「あっはは、わかった、今度はちゃんとやるってば!」


冗談をやめたジウは、静かに手に力を込めた。


「やはり……俺の剣が少し逸れたか……」

ぎこちなく体裁を整え、再び構えるデウス。


「今度こそ本気だ!」


【スキル:抜刀を使用します。】


ザシュッ――


デウスが剣を振るった瞬間、ジウの一閃が走り、巨大グモは一刀両断された。


歓声が上がる。


「さすが……“剣の極意”!」

「人間の体であの防御を抜くなんて……! 本当にすごい!」

「いつか僕とも手合わせお願いします!!」


(うわあああ! この人たち正気か!? 自分より強い相手に手合わせ頼むとか!?)


당황했지만, デウス는 꿋꿋이 캐릭터를 유지했다.


「……いいだろう。ただ、今は少し疲れていてな。」

「そ、そうですよね! ではまた今度ぜひ!」


「本当にありがとうございました。応援を呼ぼうかと思ってましたが……おかげで助かりました。」


デウスはうなずき、心の中で呟いた。


(俺がやったわけじゃないけど……悪くない気分だな。)


こうして全員の救出が完了し、ダンジョンは無事に封鎖された。

外では、心配していた市民や記者、家族たちが詰めかけていた。


その喧騒の中、ジウは小声で言った。


「電話、必ず出てね。すぐ連絡するから。」

「は、はい!」


(ふぅ……これでようやく家に帰れる……)


そう思った瞬間――

人混みの中で、見覚えのある顔が目に入った。


「……え? パクお母さん?」


涙でぐしゃぐしゃになった母親が、駆け寄ってジウを強く抱きしめた。


「ジウ……よかった……ほんとによかった……うちの子……!」


「お、お母さん……」


「勉強なんてもういい……そばにいてくれればそれでいいの……」

「ジウまでいなくなったら……お母さん、生きていけないよ……」


ジウはそんな母を優しく抱き返した。


「お母さん、私は平気。これからもずっと無事だから。」

「心配しないで、もう二度とこんなこと起きないよ。」


それでも母の手は震えていた。

ジウは空気を変えようと、わざと軽口を叩いた。


「うちのパクお母さん、どうしちゃったの~?」

「約束する、ママが生きてる限り、私が先に死ぬことはないから!」


母は涙を拭い、少しだけ笑った。

冗談めいた口調なのに、不思議と安心できた。


「やっぱり……答えは“出家”ね。」

「エイヘイジのヨンピョンサってお寺、知ってるの。そこに入ろう。」


「……え?」


(ちょっ!? 今なんて言った!?)

(いい雰囲気だったのに!? 俗世を捨てるって何!?)

(私のぬくぬくした部屋とウェブ小説のない世界なんて……ぜっっっったいイヤ!!)




国家:アメリカ合衆国(27階)

国家:日本(17階)

国家:韓国(13階)(new!)

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