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One-Sided Love   作者: 藍本 彩夢


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第十三章

 今年はあたしにとってどんな年になるんだろう?

 元旦だけで色々あった。例年通りの過ごし方をしているのに例年とは違う事柄…嬉しい事なので善しとしようと思っている。

 一番上の兄があたしの大好きな先輩と結婚を決意して、先輩もそれを受け入れたとオオ兄達とお昼を食べている時に聞いた。あたしとオオ兄は六歳離れているので、学校が一緒になった事はない…兄は優秀でしっかりしていて、厳しいけど人付き合いがよく皆んなに慕われている。と聞いた事がある。その兄があたしが可愛くて仕方ないのだと、あたしには近づくなと友人や後輩達に言っているのだと啓子先輩が教えてくれた。あたしにはそんな態度見せないのに‥それを思い出して一人 部屋で笑ってしまった。

 そして大好きな真臣君‥元旦から会えた。でも彼には彼女がいる。年が明けたら諦めようと思っていた。少しずつ諦めていこう…改めてそう思う‥

 今年は三年生になる‥皆んないろいろ変化していくんだろうな…なんて考えていたら、約束していた女子会の時間になるので集合した。

 他の人に聞かれたくない事もあるので、場所はカラオケ‥まず飲み物で今年もよろしくの挨拶‥そして恋話が始まった。

 「由季 クリスマスはどうだったのよ。」

 最初はもちろん由季の現状が聞きたい。皆んながそう思うようで…眞弓が質問した。

 「楽しかった。一日中一緒にいられて嬉しかった。でね…大学 楡井さんと同じ所 受ける事にした。」

 「進学校も決まったのか‥よかったね。」

 あたしは言った。

 「あたしも進学校なら決まった。」

 眞弓が言った。

 「どこよ…」

 礼菜が聞いた。

 「体育大学‥実は特別指定選手に選ばれた。」

 「えっ 凄い‥」

 由季が言う…

 「候補だから何とも言えないけど、あたし必ずプロになる…それで新学期から練習もあるので都市の学校へ移る事になったの…」

 「それって新学期から会えないって事…」

 あたしは聞いた。

 眞弓は頷く。

 「寂しいけど応援するね。」

 あたしは言った。

 「眞弓なら 大丈夫…あたし達がいつでもついてる‥いつでもあなたの味方…だから何かあったら連絡するのよ。約束よ。」

 礼菜が言った。

 (やっぱり礼菜 考え方が大人になってる…)

 あたしは思った。

 「眞弓 あんまり頑張り過ぎないように頑張るのよ」

 由季が言った。

 「うん わかってる…。皆んなには言っておく。同じ選手の中に好きな人がいる。その人もあたしを想ってくれている…まだ始まったばかりだから何ともいえないけど、その結果がどうであっても、あたしはプロになる。」

 「わかった。」

 あたし達は頷いた。

 「次はわたしね。」

 礼菜が言う。

 「わたしは 美術大学ヘ行く。凄く悩んだけどやっぱり美術の勉強がしたい。デザインの勉強がしたい。最終的に行き着くのはその思いだったから決めた。」

 「ねえ 礼菜 考え方変わったね。何か大人になってる。」

 由季が言った。

 「やっぱり そう感じる?この前ユウカにも言われた。その時ユウカには言ったんだけど、彼氏の考え方の影響だと思う。」

 「彼氏って 礼菜にもできたのね。」

 「ええ。相手は大学生でね 同じ絵画の先生の教室に行ってるの…ずっと大好きで ずっと片想いで その彼に彼女が出来て別れたのまで知ってる。色々な想いをして…時には泣いて‥時には喜んで‥同じ想いの繰り返し…でも諦められない。バカみたいって思いながら日々過ごしていた。一緒に美術館へ行ったり、美術展へ行ったり、絵を描いたり、デザイン画を描いたり 必ず二人だった。そんな事をしながら過ごしているんだから諦められる訳ないじゃない。何やってるのわたし…って思っていた。でもその時間を失いたくなかった。考え方がいくつもある事、見る方向で考え方が変わる事、それを教えてくれていた事にある日気づいた。それからは 思い悩む事も少なくなったの。そして先月の二十三日 彼に言われたの。『やっぱり 君だよな‥君で間違いなかったんだ。ごめん 遅くなって…君が好きなんだ。これから先ずっと俺の隣りにいてくれ。』って…そして彼と付き合いだしたの…」

 「よかったねーおめでとう。」

 三人 それぞれそう言いながら礼菜を祝福した。

 「後は あたしか…あたしは演劇の勉強はしたいと思っているの。でも大学なのか、専門学校かは決めていないわ。それと兄の助けもできるように、調理師免許を取るつもりなの。

 杉城さんの事は、少しづつ諦めていこうと思っている。白河君の事はわからない…杉城さんを諦めて、白河君とも付き合わないかもしれない。もしかしたらちゃんと付き合っていくかもしれない。確率的にはちゃんと付き合っていく確率が高い‥今はそれしか言えない。あたしね 一日に初詣巡りで杉城さんに会ったの。あたしにとっても杉城さんにとっても恒例行事なのに今まで会った事がなかった。それなのに諦めようと思った時に会ってしまうなんて…もしかしたら 杉城さんが卒業したらもう会えないから会わせてくれたのかなって思った。それなのに杉城さんに言われて今頃になって連絡先交換した…なるべくあたしからは連絡しないようにしてる…それが現状って所かな。」

 「連絡先 交換しようって杉城さんに言われたの。」

 眞弓が聞く。

 「うん そう…『休みになって会えなかったのは、ユウカの連絡先を知らなかったからだよな。』って言われてスマホ出されたんで、あたしも出して交換した…」

 「ユウカ やっぱり杉城さん諦めちゃ駄目だと思う…多分ユウカの事 好きだよ。」

 由季が言う。

 「連絡先を交換したのも間近に迫っている卒業があるからだよ。」」

 眞弓が言う。

 「連絡先があれば、卒業した後もユウカと連絡して会えるでしょ。」

 礼菜が言う。

 「それなら 凄く嬉しい…」

 あたしは言った。

 「杉城さんから、連絡はきたの?」

 「うん 一日に何回かきてる。おはよーとか お休みとか 何してる?とかそんな感じだけど…」

 「ねえ 元旦に会ったって言ってたよね。その後は?」

 眞弓が聞く。

 「会ってないよ。」

 「じゃあ 元旦に何かあった?」

 礼菜が聞く。

 「元旦?途中 一番上の兄と啓子先輩に会って、四人でお昼食べた。その時オオ兄が杉城さんに『妹と付き合ってもいいんだぞって‥お前なら安心して任せられる。』って言ったんで恥ずかしくて、兄に抗議して杉城さんに気にしないように伝えたよ。」

 「それだ!」

 礼菜が言った。

 「そのお兄さんの言葉がきっかけで連絡をしてくるようになったのよ。」

由季が言った。

 「やっと行動しだしたって事?」

 眞弓が聞く。

 「そうね。」

 礼菜が答える。

 「ユウカ 諦めなくていい。頑張れ…」

 「うん もう少し頑張る。」

 あたしは もう少し真臣君への想いを持ち続ける事にした。





 


 



 

 

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