指輪の思い出
結婚していた頃。
クレジットカードでAmazonの通販のポリエステル着物やら指輪やらを買いまくっていた。
silver 925くらいしか金属の価値を知らなかった私は、k18やらpt900やらにはまりだし、夫にねだって買ってもらったk10の指輪を複数個、通販で買ったk18とpt900の指輪を数個持っていたことがある。
それも、後でお金が足りないときに質屋で売り払っていたから、今はほとんど手元に残っていない。
銀は二束三文の価値。金やプラチナは買った時の十分の一程度。
統合失調症で入院したときに、他の患者さんに言い寄られていたとき、夫にタンスのひきだしから指輪を持ってきてもらって、その患者さんの目の前で夫からもらった。さすがにその患者さんは諦めてくれました。
タンザナイトの三角形の石がはまったpt900の指輪がお気に入りで、ずっとつけていた。
贅沢だったなぁ。
夫がお金持ちだったから、すごい贅沢させてもらったと思う。
ただし、彼が飛行機の操縦をしたいという夢を叶えるために、私は自分の生命保険を解約して、飛行機のクラブに入会金を支払った。
プチお金持ち。
そして、夫と離婚して、夫が亡くなったあと、私は母と二人暮らしで借金返済に追われている。
天国と地獄?
お金なくてもセキセイインコと金魚がいれば幸せです。
とはいえ、体力落ちてきてるし、融通が効かなくなってきている感じ。
統合失調症の具合が悪い時は、自己破産しようとか、車手放そうかとか、生活保護受けようか、とか凄く苦しむけれど、借金あと30万くらいで返済のめどはついてきてるし、気分をなんとかコントロールできれば、B型作業所で月に一万円前後貰えるし、障害者年金もらってるし、ギリギリやっていけるかもしれない。
ランサーズとかクラウドワークスでちょこちょこ副業もやってる。収入が不安定なのと、騙されそうになるケースがあるのがたまにキズ。小説やらを書いてクライアントの人にアニメ化してもらったり、ホームページに載せてもらえたり、ほったらかしにされたり、印税入ってこなかったり……。
小説を何かの賞に応募しても今のところ、一回だけ一次を通ってあとはダメだなぁ。筆を折ろうかとも思ったけれど、これが私のライフワークだし、絶対SFだけ書かなくてはいけないという決まりもないし。
指輪、三角形のタンザナイトはいつしか売り払い、今つけているのは別のタンザナイト。運転の安全を祈願して、ついでにいろんな幸福願っている。幻聴が車の運転手伝ってくれるけど、そろそろ潮時かな、と思い始めている。