表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
遅咲きのNEET  作者: 新規四季
2/2

2

「え、いや。なにも」


この時はもう何も感じなくなっていた。

心がすり減って、臆病な自分が、もう何にも動じなくなった。感情が死んでいた。


「飛び込もうとしてたじゃない!」


正義感の強いガキだな。

声を大きくすれば、人が話を聞くとでも思ってるのか。


「そうだな」

「そうだなって、死にたいなら人目のつかないところで死ねばいい!」

「そうだな」


俺は無視して歩き出した。


後ろから喚く声がき声気がしたが街の喧騒に掻き消されて何も聞こえない。


会社の前に来て、引き返した。


死にたい人間がなんで働かなきゃ行けないんだ?


時間が無い中で安い給料が積み重なってそれなりに金は貯まってた。


使い切って死のう。


叫びたかった。でも既に大きな声の出し方は忘れてしまった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ