70話 襲撃1-3
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次はポイントを100にすることを目指したいですが、
道のりは少し遠そうです。
ですが、書いている限り、そして皆様が見ていてくださる限り、
いつかは達成できると信じています。
ここまで来れたのも貴方様が読み続けてくれたおかげです。
あらためて本当にありがとうございます。
これからも頑張っていきますので、読み続けてくれると本当に嬉しいです!!
失敗の原因というものは、いつも些細なことで始まる。
それはオアシスの南方方面担当軍の先行部隊、尾白から始まった。
尾白先行部隊も他の二隊と同様、貴族軍の外周警戒部隊を首尾よく撃破した。
随伴するガシャ髑髏に敵の兵士の鎧を着せて、篝火の周りに立たせ、貴族軍の兵士に偽装させる。
さて、これからオアシス内部に歩みを進めようというときに、それは起こった。
慎重にオアシス内部に至る道を進み始めた尾白先行部隊の、最後尾近くの家の扉が突然開いたのだ。
驚いて振り向いた尾白一行の前に姿を表したのはクロディスの民の子供だった。
子供はヴァジムほど皮膚はゴツゴツとした印象はなく、ツルリとした肌をしている。
口から飛び出す歯もヴァジムほど多くはない。
尻尾にリボンを巻いた、小さく可愛いい女の子だ。
手には布でできたワニのような人形を持っている。
尾白先行部隊の最後尾にいたヴェアヴォルフ族の戦士がクロディスの民の女の子に話しかける。
「やあ、お嬢ちゃん。こんな時間にどうしたのかな?」
「おじさんたち だーれ?」
「おじさんたちはヴェアヴォルフ族っていうんだよ。
ここにいる、悪い人間たちを追い出しにきたんだ」
「わたしたちをイジメる、南から人たちをここからおい出すの?」
「そうだよ。いまその真っ最中なんだ。お嬢ちゃんは危ないから、お家におかえり」
「うんとね。お家にいる おかあさんがね。おかしいの」
「おかしい? どうおかしいのかな?」
「わたしたちをイジメる人がお家に入ってきてから泣いてるの」
「お嬢ちゃんの家に悪い人間がいるのかな? 何人だい?」
「一人だよ。あと弟もいるよ。おかあさんが泣いてるからお父さんを探しに行くの」
「お父さんはどこかな?」
「オアシスの方にいると思うの」
「ふーむ」
ここまで聞いてヴェアヴォルフの戦士は振り向いて、尾白先行部隊を指揮する組頭の方を見た。
組頭は小さい子供のためだ仕方ないと、部隊を路地にバラバラに隠す。
そして組頭は先ほど女の子と話した戦士と一緒に、女の子の手をとって、女の子の家へと向かった。
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次回更新予定日 2020/5/3
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