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59話 治療①

いつもコメントや評価とブックマークありがとうございます

皆さんのおかげで続けることだできています


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更新情報などもこちらでお伝えしようと思います。

https://twitter.com/MAME24171101

義清たちは村の集会所の一室にいる。


ヴェアヴォルフ族の軍医がダミアンと向かい合って椅子に座り、

その横に義清たちとウルフシュタットが立っている。

その周りでは軍医の配下が治療の準備をしていた。


ダミアンが腕を差し出し、軍医が巻かれている包帯を外していく。


それを見ながら義清は心底不思議そうに言う。




「まさか、斬り落とした腕がくっつかんのが普通のことと思っていたとはなあ」


それにエカテリーナが答える。


「ワタクシたちにとっては常識ですからね。

 適切な設備と薬とある程度の魔力、

 これらがあれば四肢を接合するなんて難しいことではありませんから」


二人の言葉にウルフシュタットは、まだ疑問を持っている。


「とても信じられませんね。

 普通は四肢を接合するなど教会の、

 それも医療教会に属する一部の者だけができる奇跡の一種です」


「なんだ、そちらでも接合できるのか。

 それならそちらの領地に帰ってやるつもりだったのかな?

 いや、これはいらぬ気遣いをしたかな?」


義清がいうとウルフシュタットが首を振った。


「接合できると言っても、本当につながるだけです。

 元の通りに動かすとなると

 何年も訓練やリハビリに定期的な治療や奇跡が必要です。

 こちらの治療ではそうしたことは必要ないとか?」


「ワタクシたちの治療では多くても2,3回ですね。

 普通は1回でおわりですわ」


エカテリーナがウルフシュタットの疑問に答える。


「残念ながら今回は1回で済まないかもしれませんぞ」


そう声を上げたのは軍医だった。


全員が疑問に思って軍医の方を見る。



軍医は包帯の取れたダミアンの腕を見て言った。




「腕の切り口は綺麗ですな。つなげるのに何の支障もないでしょう。

 ただし、問題はこちらの方です」




軍医はそばにある机の上の布で包まれた物を指差した。


布の中身はダミアンの斬り落とされた手だった。

軍医はこちらの手の方が適切に処理されていないのが問題だという。




「普通は木炭や乾いた木、などを一緒に布でくるんで、

 あとで処置しやすいようにするものですが、

 コレには何一つ必要なことがされていません」




軍医は続けてなぜか土も付着していると言う。


このことについてウルフシュタットがダミアンの部下に尋ねる。

すると白色鎧の騎士の一人が魔法で接合できるとは知らずに、

斬り落とされた腕を土に埋めてしまったという。

それを掘り出して持ってきたというのだ。




軍医は通りで保存状態が劣悪だと思った言った。


義清がエカテリーナに尋ねた。




「保存状態が悪いと何が悪いのだ?」


「本来は人の体は斬り落とされても元に戻ろうとする意思がありますわ。

 魔法と薬はそれを増幅させているだけに過ぎません。

 でも土に埋めると、その意思が弱まってやがて消えてしまうのです。

 そうなっても接合はできますが、処置後に何度か追加の治療が必要になりますわ」


「弟の手にはもうその意思がないと?」


ウルフシュタットが心配そうにエカテリーナに聞いた。


「残念ですけど、短時間でも土に埋めてしますと意思が低下するのは事実ですわ。

 時間が短いほど意思の低下も少なくてすみます」


「ま、そこをなんとかするのが医師としての腕の見せどころというものでしょう」




そう言うと軍医はラインハルトに近づいて声をかけた。




「たしか、患者の腕を斬り落としたのはラインハルト様でしたな」


「おうとも。横一文に斬り落としてくれたわ、ガハハハハ」




この言葉にダミアンは苦い顔をした。

軍医はダミアンの腕の切り口とラインハルトを交互に見て、




「縦ではなく横に斬ってこれほど切り口が綺麗ならば私がやるよりいいだろう」




そう言って何事かラインハルトに小声で耳打ちする。

ラインハルトはそれを聞いて驚いた後に笑って、わかったとだけ言った。


軍医が今度は3人の部下を呼んで何事か耳打ちした。


すると部下は机を移動させて、机をダミアンの正面に持ってきた。

ダミアンの右腕を机に載せると一人が渾身のちからでそれを押さえつけた。

それからあとの2人がダミアンにの両側に立つと、ダミアンが動かないよう押さえつける。

最後に軍医が軟膏をダミアンの右手と、斬り落とされた手に塗る。


一連の行動にダミアンは戸惑うばかりだった。



弟心配してウルフシュタットがエカテリーナに聞いた。




「何が始まるのです?弟を固定するということは荒っぽい治療なのですか?」


「あなた方はそれほどこの村に長居するわけにはいかないのでしょう?」


「立場上そうですね。あなた方は王国に対して反乱を起こしていますし、

 人が少ない地域でも反乱者と一緒にいるところを

 誰が見ているとも限りませんから。

 なるべく早くここを立ち去ったほうが我が家の為になります」


「それであれば、この治療の仕方が最善ですわね。

 少々荒っぽいですけ仕方がありませんわ」




ここで軍医がラインハルトに肉切り包丁を渡したことで場は一気に不穏な空気に包まれた。



コメントとブックマークと評価して頂けると、すごく励みになります。


ブックマークだけでもポイントはいるんです!!


どれか1つだけでも構いませんのでやって頂けると、非常にとても大変すごく嬉しいです。

どうか是非ともお慈悲をっ!!


次回更新予定日 2020/2/23


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