こっくりさんについて
「こっくりさん知ってる?」
「話題急に変えてきたけど何なん?」
「編集点!」
「あ~、はいはい」
「で、こっくりさん知ってる?」
「知らない人のが少ないんじゃないかな?」
「アタシ知らないよ!」
「知らねえのかよ」
「教えてください!」
「素直!10円玉使って占うやつだよ」
「醤油かけて白くなったら吉とか?」
「アレは醤油に含まれている酸と塩素イオンが反応して、10円玉の錆を落として白くなるだけだよ」
「醤油には塩分だけでなく10種類以上の有機酸が含まれているからだね!」
「それは知ってるのかよ」
「でもさ~、思ってたような錆の落ち方はしないよね」
「10円玉についてのトリビアを話したいわけじゃないんだけど…」
「なら早く説明してよ!早口で説明してよ!」
「早口になる必要は無いだろ。じゃあ説明するよ?」
「うん」
「まず人数は2人以上必要。
五十音と数字と『はい』『いいえ』、それから鳥居が書かれた紙を用意。
で、10円玉を置き『こっくりさん』に占いたいことを聞くと10円玉が動く。」
「長いから箇条書きな感じで三行でお願い!」
「ちょうど三行で箇条書きな感じだよ!」
「そりゃ『小説家になろう』をパソコンで見る人ならそうかもしれないけど、ほとんどの閲覧者はスマホだよ!?」
「メタ的な内容に凄い突っ込んでくるこの子!」
「まあ、それだと10円玉は動かなくない?」
「話、理解してたんだ…いや動くんだってさ。10円玉の上には参加している人の指乗っけてる状態だけどね」
「じゃあ指乗っけた人が操作してるの?」
「『こっくりさん』っていう霊的存在が動かしてるんだって」
「なるほど。ところで指っていうのは指を切断した本人?それとも切断した指を乗っけた人のこと?」
「切断してない!普通にそのまま指を乗っけてるだけ!」
「切断して無いの!?」
「そこ驚くのかよ!」
「生贄も供物も、体の一部すら捧げることも無しにたった10円ごときで霊的存在を降臨させるなんて虫が良すぎない!?」
「『こっくりさん』はそんな本格的に悪魔じみた儀式じゃないんだよ!小学校とかで流行った都市伝説!」
「なんだぁ~トホホ…」
「何で昭和の落ち込み方してんだよ…普通に人が動かしてるってのが真相だってさ。とある番組で実験してたんだけどさ…
こっくりさんへの質問の後、指乗っけてる人が10円玉を動かす前に文字を目で追ってたらしいし」
「仮に500円玉なら硬貨の価値的にこっくりさんが降りてくる確率も微レ存…?」
「無いな」
「(´・ω・`)」