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きさらぎ駅について

「きさらぎ駅って、編集点 知ってる?」


「編集点の入れ方がエキセントリック過ぎるわ。何だって?」


「2017年3月に駅弁が廃止された、千葉県木更津市にある駅知ってる?」


「明らかに木更津駅だなそれは。お前が言ったのは『きさらぎ駅』だろ」


「もう『きさら』まで合ってるから正解で良くない?」


「そんなルールあってたまるか。ハナミズキと鼻水くらい違うわ」


「わお、感動で目から水が出る方と花粉で鼻から水が出る違いね!」


「そっちの意味にしちゃうと伏字入れなきゃだから、植物の花の方にしといて」


「別名アメリカヤマボウシね!」


「ハナミズキ自体の豆知識は、この辺にしときたいんだけど…」


「あいあいさー!」


「きさらぎ駅は…何と言うか異世界だね」


「大気の組成とかが違くて息すら出来ないとか?」


「そこまでいくと宇宙だろ」


「じゃあ重力がおかしくて、浮きっぱなしだったり、一瞬でつぶれそうになったりとか…」


「それもないけど…」


「じゃあその世界の現実性が高すぎて逆に異常なことが起こりにくいとか…」


「何かお前の方が異世界に詳しいように思えてきた」


「じゃあ、きさらぎ駅ってどんなとこなのさ」


「無人駅で人の気配も無く、何もないとこらしい」


「単なる田舎じゃん」


「某掲示板でも誰も地名を知らなかったらしいよ」


「人が全然居ないとか、聞いたこと無い地名がある位で異世界扱いするのもおかしいと思う」


「そうかもしれないけどさ」


「おかしいと思う!」


「何で二回言ったんだよ」


「あ、さっきのは編集点じゃないよ?」


「わかってるよ」


「異世界っていうのはね、誰にも邪魔されず、自由で、なんというか救われてなきゃあダメなんだ。独りで静かで豊かで…」


「孤独かお前は」


「とにかく見渡す限り、今まで見たこと無い景色しか見えない位じゃないと異世界と認めません!」


「お前は何なんだよ」


「やっぱ速さ絡みじゃないと燃えないわ~」


「今回でこの話も終わりだけど」


「ええっ!?結局誰が速かったの?」


「お前で良いんじゃない?」


「やった!私が一番だ!勝った!第一部完!」


「本当にひどいオチでゴンスね」

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