4_龍の山
山の内部へと続く洞窟は、かつて人が住んていたのであろうという痕跡である篝火が今も消えることなく煌々と輝いており、多少薄暗いとはいえ、目の前に見えるものがはっきりと分かる。
「宝箱、かぁ。絶対あれを護るものとかあるんだろーなー」
奥の祠らしき部屋はこの一本道の先にあり、その広さから、本来は1人でなく大人数で戦うモンスターなのだと思われる。
「まぁいいや。やってみなきゃ分かんないし」
私はまだ見ぬ世界へモンスターに対して、勝つつもりで奥へと向かった。
少しして、私はその部屋へ辿り着いた。その瞬間、謎の地響きと共にすぐ後ろにあったここへの唯一の出入口が塞がれた。
「そういう事ね……」
私はすぐに理解した。ここは1度入ったらどちらかが倒れるまで終わらないものだと。
臨戦態勢になったヨミに、どこからともなく声に似た何かが聞こえた。
『死にたくなければここから去れ。去らぬなら、その勇気に対して貴様に賞賛と死をくれてやろう』
「…………」
その時、一瞬だけ『死』に対する恐怖を考えた。
(死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない…………でも!)
「……既に塞いでおいて、何を言ってるの」
そして私は脇差を抜き、1歩たりと退かないという意思を声の主に対して見せる。
『そうか、抗うか、ならば燃えろぉ!!』
その言葉を聴き、視線を天井から目の前に移すと、光る眼光が6つあり、私はそれを見た途端に前を向いて駆けていた。
(殺さなきゃ自分が死ぬ、そんなのは……嫌!)
前に居る三つ首の龍らしき者の全ての頭から勢いよくブレスが吐き出される。多少は仕方ないと割り切って私は射線から最も離れた、右の方に向けて逃げつつあの三つ首目がけて突進する。
当然、あの龍も逃げていく私を見て、何秒かが過ぎたあと、右の首は私に対して噛み付く姿勢を見せる。それと同時にもう2つの首が私に向かって魔法を詠唱してくる。
(避けられない!)
その言葉が頭を過ぎった時には、私は魔法で大地が浮き上がり、避けられない状況で私は炎の魔法によって焼かれて死んだ。
「やっぱり無理だよね。すぐには」
私がリンシアの町の中央塔に死に戻ってきて最初に発した言葉はそれだった。
日付も変わり、とにかく疲れ果てていたのですぐに宿に向かい、昨日も取っている部屋でまた寝落ちした。
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