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引きこもりだった少女は廃人ゲーマーでした。  作者: 雰音 憂李


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4/6

3_練習、研鑽

 森へ向かった翌日の朝、ゲーム内ではまだ6時過ぎだろうか。

 危うく死にそうになったこともあったが、何とかして死なずに街に戻り、その頃にはもうヘトヘトの状態になっていた。何故なら、ゲーム内で大体7時間もの間、モンスターと会敵しては薙ぎ倒し、会敵しては薙ぎ倒しを繰り返していたからだった。

 今ログアウトしたら何もしないで寝るんだろーなー、などと考えつつも、宿に戻ると私はその睡魔に耐えきれず寝落ちした。


******


 ログアウトしてから大体10時間が経った後に私は起き、軽く食事をとって16時頃には再びログインした。

 そして、きのうの狩りの際に集まった多くの素材に頭を悩まされていた。

「……この大量の素材、どうしよう」

アイテム欄に表示されるはとても自分だけでは使い切れないような量(と言っても数十枚程)の黒狼の毛皮。これでも昨日の夜から今日の朝までの戦果だった。

「半分は売りに出すとして……残りかぁ。裁縫でもやってみるかなぁ。でもなぁ……」

 裁縫スキルには興味があったが、普段の私はとても器用とは言えない為、少し迷っていた。

「……やってみないことには分からないし、やってみるかな」

 そうして、スキル欄の方から裁縫スキルを取得し、暫くは宿の自室にてただひたすら裁縫に打ち込むのだった。


「もう、こんな時間かぁ……」

 宿にある時計に表示されている時間は13時、この作業に没頭していたのであっという間に時間は過ぎていった。

「でも、これだけ時間をかけてこれじゃあねぇ……」

 私が落胆するのも無理はなかった。何故ならば、作ろうとしたものがスキルアシストを使っても思い通りに作れな買ったのが大きかった。作ったものの多くはもはや廃棄処分以外にすることのできない無残な状態になっていたりもした。

 たとえ完成していたとしても、防具の店に行って買った方がマシなものがほとんどだった。

「……諦めるか」

 この数時間を無駄にしたような気はしたが、できないことが分かっただけ良かったと思った。

「まぁいいや、とりあえず時間はあるんだし、他のも試してみようかな」

 この際、ここでやれる事はやってみようと思って私は興味のある他のスキルを試していった。

 そんなうちに、また日も暮れようとしていた。


******


 私は夜の方が他の人に見られずに戦闘ができて、そして夜の方が自分の頭が冴えているというのもあって、再び夜の森へ来ていた。そして、今日は昨日よりも遠い、どちらかというとリンシアから見えたあの山の方へ行こうと思っていた。

「ちょっとだけ、ちょっとだけあの山の周辺を見てみたいなぁ、なんて」

 私は珍しく心を躍らせながら、森を進んだ。


 森の中では夜の狩りをしている人はいるが、山の方へ進むに従ってそんな人も減っていく。昨日は1度だけあの周辺へ行ってみたが、そこのモンスターは平原側よりも確実に強いと分かっていた。

 私は未だ防具を変えていないせいか、だんだんとボロボロになっている。今度掲示板でも見て防具の店の所在地を覚えておこう。


「……あれ、もう着いちゃったか。昨日は散々に襲われたのになぁ」

 私は1度も会敵せず、探索目的の山の方へ着いてしまった。

(昨日の狩りでモンスターの数が減ったのか、普段はこっち側にいないのか、それとも予想以上に湧くのが遅いのか)

「まぁいい。そんなことは気にしていても何にもなんないし、あそこの洞窟でも見に行こう」

 私はモンスターのいない理由をそう割り切って、今目の前に見える、山の内部へ続くと思われる道を進むことを決めた。

読んでいただき、ありがとうございます。

ご感想、ご意見などがあれば宜しくお願いします。

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