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∃─δ

目に透かす

作者: δ

目に透かすその瞳 たぶん向こうはみていない


地平線にガラス壁 地球は丸い 空も丸い


キミはセカイに雨を流す 知らない海に水を注ぐ


振るのはいつもボクの役目さ どうせ混ざりはしないだろうけど





目に透かすその指先 きっと地平線は震えてる


ガラスの壁にキミの涙 海は広い セカイは狭い


きっと向こうはみえていない 狭い世界が君の全て


振るのはいつもボクの役目さ どうせ拡がりもしないだろうけど





川の源をしってるかい

キミの手元はそれと同じさ

フラスコの底は満たされている

キミの涙で満たされている


解るよ キミは

透明な壁に触れたがってる

透み切った壁に(もた)れたがってる

習ったろう? 穢れはいつも色がなくて

流れる水に身を任せていて

水が乾くと

白濁する


越えられない線

キミの滴

揺れる





目に透かすその瞳 瞬きもせずに


ガラスの蓋にキミの輝き 丸い滴 映るセカイ


震える指でセカイを満たす 知らない海はキミの涙


振るのはいつもボクの役目さ どうせ中身は減りもしないだろうけど


ボクが振るからキミは注ぐ


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