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消せない  作者: ココ
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悪女との出会い

彼女・・・峰結衣子と出会ったのは知人のパーティーに出席したときだった。

六歳だった俺は親に連れられてきたが、大人同士の話に興味はなく退屈にしていた時だった。


「おー。一条くんじゃないか。」

ふくよかな体型で優しそうな男が洸の父に話しかけてきた。


「ああ、峰さん。お久しぶりです。」

洸の父は笑顔であいさつをし、母親同士も挨拶をしていた。


「ほら、結衣子もご挨拶なさい。」

母親にうながされそのふくよかな峰という男の後ろから、恥ずかしそうに女の子が出てきた。


「みっ、峰結衣子・・・です。よろしくお願いいたします・・・。」

顔を真っ赤にしてプルプル震えながら消えそうなほど小さな声で言った。


「申し訳ありません。恥ずかしがり屋なもので。」

女の子・・・結衣子の母親がそう謝った。

女の子は今にもまた父親の後ろに隠れてしまいそうだ。


「いえいえ、可愛らしいですね。ほら、洸も挨拶しなさい。」


「・・・あ。一条洸です。よろしくお願いします。」


「ふふふ。洸ったら・・・見惚れてしまってたのかしら。」

洸の母親が笑いながらそう言った。


「ち、違います!」

顔を真っ赤にして慌てて否定する洸だが・・・


「まあ、照れちゃって。」

「ははは、あまり言ってはかわいそうだよ。」

と、笑われてしまった。


とは言っても、見惚れていたのは事実だった。

母親似の綺麗な顔、目は父親似なのか優しそうな雰囲気を醸し出している。

眉は下がり瞳も恥ずかしいのかうるんでいる。なんとも情けない表情だが、それがまた

保護欲をそそられ守ってあげたくなる。・・・そう、洸は結衣子に一目ぼれをした。





それから、二人とも学園に入学したため洸は結衣子と仲良くなろうと頑張った。

最初は緊張してあまり話してくれず、下を向いてもじもじしているばかりだった結衣子だが

洸が根気良く話しかけた結果、結衣子も洸に心を開きはじめ洸に笑顔で自分から話しかけることも多くなった。洸の方はというと相変わらず結衣子にベタ惚れだった。



そんな二人にお互いの両親も微笑ましくなり婚約の話が出るのは自然な事だった。

そして二人の婚約が正式に決定したのだった。

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