パンドラの領域外伝~リターン オブ パンドラ
かなりペースは遅いですが取りかかります。
パンドラの領域外伝〜リターン オブ パンドラ
この小説は主人公の豊山、西岡、霧島、頭があの研究所からの脱出から、豊山がメガロポリス大に来るまでの空白を語る外伝である。
三人は洗脳装置を外れて目が覚めた。
「ぼうっとしてないで逃げるぞ。ほら早く。」男は言った。
「あなたは一体何者なんです、あのときのおじいさん?どうしてこの研究室の中まで•••。」僕は聞いた。
そう、そこにいたのはあの時忠告をしてくれたおじいさんだったのだ。
僕たち驚いて、しばらく立ち止まってしまった。
すると警報音と共に次のような電子音が聞こえてきた。
「侵入者、発見。侵入者、発見。警備員総員はユダの部屋、ユニット314に急行してください。繰り返します•••。」そのような音と共に走ってくる音が聞こえてきた。
「おい、こっちじゃ。」そう言うと彼は突然床の板の一部をめくり、その下にあった穴に潜っていった。
僕たちもついていくとなんと外に出れたのだ。そして、そこには一台の車が止めてあった。
「さってと、いくぞ。」そう言うと彼はその車を運転し始めた。
その車の中で僕は聞いた。
「おじいさん、あなたの本職ってなんなんですか?」
「それは、スパイじゃよ。」おじいさんは言った。
「え、スパイって何ですか?」そう、この時代にはそんな言葉を聞いた事がなかったのである。
「スパイとは敵の機関や組織に潜入して、情報をこっそり奪いとる職業のことじゃよ。一昔前はよく使われていたが、死亡率の高さや殺人を犯す非人道性から減少し、ハッキングに徐々に勢力が奪い取られていった。わしは、ちょっと優秀だったおかげで臨時で組織に復帰しただけじゃよ。だから、ほとんどただの老兵さ。」そのおじいさんは言った。
「名前は?」僕は聞いた。
「一杯パスポートも持っているから、名前はいっぱいある。まあ、ここではビーン シュベルツガーとでも言ってくれ。」ビーンは言った。
「目的は何だ?」西岡は言った。
「洗脳装置の破壊とデータの回収、それに研究者たちの確保ですよ。」ビーンは言った。
「誰の命令だ?」頭副所長が尋ねた。
「アメリア政府大統領と日本政府大統領の連署による命令です。これによると装置を全て破壊し、データを回収した上で研究者達を確保せよ。そのためには殺人、その他の違法行為も黙認する。そのような命令です。あなた達がこのまま、あの研究所にいたら殺されていたんですよ。少しは感謝してほしいものだですね。」そうビーンは言った。
そして、あるビルについた。
「(英語で)コードネーム001の者ですが。」インターホンの前でビーンは言った。
「入れ。」そうインターホンから聞こえると同時にドアが開いた。
「ちょっと狭いですが我慢してくださいね。」そうビーンは言った。
「(英語で)001、ご苦労だった。では洗脳装置と共に研究者達の帰国作戦を決行しようと思う。研究者の諸君、今までよく耐え抜いた。これから君たちを日本に返そうと思う。私は政府のエージェントの一人、まあミスターエックスと読んでくれ。じゃあ、説明する。今、高速では通行規制が行われているから、道路での脱出は不可能だ。だから、君たちは屋上のヘリでと或る場所まで飛んでもらう。場所はまだ教えない。だが君たちを無事に日本に返す事は保証しよう。」ミスターエックスは言った。
「(英語で)ミスターエックス、我々をどうして助けたんだね?」霧島が言った。
「(英語で)それは、君たちがもっと恐ろしいものを作らせないためなのと君たちに新しい装置の開発に協力してもらうためだよ。君たちが死んでしまうと君たちのような逸材を失うことになるからだと思うよ。」ミスターエックスは言った。
そして十分間意味のない会話が終わった後、ヘリに僕たちは乗った。
「しかし、上司が年上だと大変でしょ。」西岡は言った。
「いえいえ、私よりも国のために何でも投げ出す覚悟があって、IQが非常に高い素晴らしい上司ですよ。私など一億年あっても追いつけない。本当に見習う事が多い上司ですよ。」ビーンは言った。
「しかし、日本に帰ったら、また拉致されるんじゃ•••。」頭は言った。
「大丈夫です。」ビーンは即答した。
「なんで大丈夫なんですか?」頭は聞いた。
「それは国家機密レベルSですから口が裂けても言えません。でも安全な事は確かです。」ビーンは言った。
その五時間後、廃墟とかしたビルの屋上に着陸した。
「(ラシリア語で)久しぶりです。ラムルスキー将軍。まだ生きていらっしゃったんですね。」ビーンは言った。
「(ラシリア語で)ああ生きてる。それで、例の四人来たか?」ビーンは聞いた。
「(ラシリア語で)ええ。」ビーンは言った。
「(英語で)皆さん、私はラシリア民主革命軍です。我々の目的は共産党を倒して、民主主義の国家の創造です。私たちがこれから責任持って、あなたをトルキスタン共和国までおくります。絶対に!」かなり大きい声でラムルスキー将軍は言った。