表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

DIAMOND FIRE‐前日譚

狐と猫と陰陽師

作者: 睦月火蓮

――昔々、人里離れた山に、強力な魔力を持つ妖狐(ようこ)と、幼いが相当な魔力を持つ二匹の猫が住んでいた。


妖狐は時々、子猫を連れて里に下りていくことがあった。


今日もまた里に向かおうとした途中、人間の仕掛けた罠にかかってしまう。


幼い子猫は罠を解こうと一生懸命。しかし、罠は一向に外れる気配はない。


子猫は困ってしまい、遂には大声で泣き始めてしまった。すると里の方から――


「おやおや、こんなところでどうされた。」


と、一人の男が近寄って来た。


子猫はその男に助けを求めた。男は猫の助けを引き受け、妖狐の罠を外してやった。


罠を外してもらった妖狐は男に


「ありがとうございました、このご恩はいつかお返しします。」


そういうと、男の前から去って行った。


――数日後、男の前に、子猫を連れた美しい女が現れた。


「私は旅の者です、どうかここにしばらく置いてください。」


と、男にそういった。心優しい男は女を受け入れた。


女は「紅椿(こうちん)」と名乗り、猫は「深緋(こきひ)」、「薄緋(うすあけ)」といった。


紅椿は洗濯や料理、畑仕事など色々な仕事をした。その働きぶりは皆を感心させるほどだった。


男は陰陽師の仕事をしていたため、紅椿がきてから大助かりをした。


そしてある満月の日の夜、男は妖怪退治に出かけた。


紅椿は男の帰りをまった、しかし一向に帰ってくる気配がない。心配になった紅椿が

男の様子を見に行った。


するとそこにいたのは――










大けがをしている男の姿だった。


紅椿は急いで男に駆け寄った、そして――


「私はあの時の狐です。今、貴方様を里にお連れいたします。」


そういうと紅椿は、あの時の妖狐に化け、男を里に運んだ。


そして…男を里の皆に預けると、子猫を連れて、何処かに姿を消した。


その後、妖弧達がどうなったかは…神のみぞ知る。

これが後に、別の話にどう関係していくのか…

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ