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Moon  作者: 流雅
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月と太陽 太陽と月

「ごめん!夏井このプリント月川に渡してくれないか?」

ある日担任に頼みごとをされた。月川とはうちのクラスに在籍している生徒だ、普段は何

かの病気でほとんど学校に来ておらず病院にいるらしい。正直かかわりもないし病院とか

遠いし、行きたくない。ただ先生に歯向かう勇気はなかった

「なんで僕が月川さんに?」

「いや、普段は俺が行っているんだが急用で頼めるのが夏井しかいないんだ頼む!」

「…わかりました」

「ありがとう!これ月川がいる場所な」

僕は真っ暗な空を見ながら重い脚を動かした。

病院はまさしく病院といえる空間で独特な匂いとともに受付を済ませた。

「失礼します。」

扉を開けると一人部屋があり、その主かのように美しい少女はいた。

「すみません学校のプリントを届けに来ました。」

少女はこちらを向いた。その顔を見ると引き込まれるほどの美しく。かわいらしい

顔だった。

「あれ?今日は先生じゃないんだ。」

「うん、急用で僕が変わりに」

「そうなんだ。ごめんね、遠かったでしょ」

「いいやそんなことはなかったよ」

彼女は笑顔話しかけてくれた、あまり人と話さない陰キャの自分にとってはすこし

緊張してしまった。

「じゃあそろそろ僕は」

帰ろうと言おうとしたら突然彼女が慌てた声で

「ちょ、ちょっと待ってよ!」

「ど、どうした?」

「いやさぁ病院って話す人いなくて暇なの、だから少し話そうよ!」

そういうと彼女は僕の手をつかんだ、正直あまり家に帰りたくないと思っていた僕は

二つ返事で答えた。

「よし、じゃあ自己紹介からしよう、私は月川葉月、葉月って呼んで、あなたは?」

「僕は夏井太陽、月川さんよろしく」

彼女はむすっとした顔で見てきた。ただ初対面の女子のことを下の名前で呼ぶのは抵抗

があるので変わらず苗字で呼ぼう。

「じゃあ太陽君の趣味は?ちなみに私はしゃべること」

「僕は天体観測かな特に月が好き」

「太陽って名前なのに月が好きなの」

そういう彼女は微笑んでいた。

その後も彼女と話し続けた、久しぶに楽しいと思えた。

「あ!もうこんな時間」

気が付けば時間があっという間に過ぎていた。

「そっか、ごめんね、楽しかったよ」

彼女は少し寂しそうな顔をしながら元気に別れの挨拶をした、病人とは思えないほどに

「ばいばい、また来てね!」

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