表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
外れスキルの【停止時能力アップ】実は世界最強でした  作者: 滝本りお


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

52/137

第三階層の罠

地下という場所は、単に暗いだけではない。

空気が古い。魔力が沈殿している。長い年月、数えきれない戦いと死がここに染み込んでいる。第三階層は、その“沈殿した知性”が姿を持ったような場所だ。ここでは腕力よりも、注意力と頭脳が生き残りを決める。

第二階層の奥。


石の扉。


重い刻印。


リュメリアが魔力を流す。


ゴゴゴ……


扉が開く。


冷たい空気。


レオン

「第三階層。」


ガルヴァン

「罠の階層だ。」


ドレクス

「ここは戦う場所じゃない。」


リュメリア

「気を抜くと死ぬ。」


リオ

「罠……?」


一歩踏み出す。


石の通路。


第一階層とも第二階層とも違う。


床に細い線。


壁に刻印。


天井に穴。


リオ

「……。」


リュメリア

「止まって。」


リオが足を止める。


リュメリア

「ここは魔術罠の層。」


指で床を示す。


「その線。」


リオ

「はい。」


リュメリア

「踏むと爆発。」


リオ

「……!」


ガルヴァン

「新人。」


リオ

「はい!」


ガルヴァン

「真ん中歩け。」


リオ

「はい。」


一歩。


二歩。


静か。


だが


通路は長い。


そして


複雑。


床。


壁。


天井。


至る所に刻印。


リュメリア

「面倒ね。」


ドレクス

「壊せばいい。」


リュメリア

「連鎖爆発する。」


ドレクス

「なるほど。」


レオン

「慎重に行く。」


その時。


リオが立ち止まる。


リュメリア

「どうした。」


リオ

「この先。」


指差す。


「右の床。」


リュメリア

「?」


リュメリアが魔力を流す。


そして


目を細める。


「……。」


ガルヴァン

「どうだ。」


リュメリア

「罠。」


レオン

「見えたのか?」


リオ

「なんとなく。」


リュメリアが少し笑う。


「なんとなくで当てないで。」


リオ

「すみません。」


一行は進む。


さらに奥。


通路が分岐する。


三つ。


左。


中央。


右。


ドレクス

「どれだ。」


リュメリア

「全部罠。」


ガルヴァン

「は?」


リュメリア

「全部爆発系。」


レオン

「回避できるか。」


リュメリア

「時間がかかる。」


その時。


リオが床を見る。


少ししゃがむ。


石。


刻印。


そして


空気。


リオ

「……。」


カイゼル

「何を見ている。」


リオ

「真ん中。」


レオン

「理由は?」


リオ

「刻印の削れ方。」


皆が見る。


確かに


中央の床だけ


わずかに磨耗している。


リュメリア

「……。」


ガルヴァン

「誰か通った?」


ドレクス

「罠じゃない?」


リュメリア

「違う。」


少し驚く。


「正解。」


レオン

「通路だ。」


一行は中央を進む。


リュメリアが小さく言う。


「……直感?」


リオ

「多分。」


リュメリア

「多分で当てないで。」


だが


少し笑っている。


奥へ。


そして


通路の終わり。


巨大な扉。


レオン

「第三階層突破。」


ドレクス

「新人。」


リオ

「はい。」


ドレクス

「運がいいな。」


リオ

「そうかもしれません。」


カイゼルが言う。


「違う。」


全員が見る。


カイゼル

「勘だ。」


少し間。


「それも」


「異常な勘。」


リオ

「……?」


レオン

「次へ行く。」


扉が開く。


ゴゴゴ……


暗闇。


第四階層へ。



一行が去った後。


第三階層。


通路。


床の刻印。


魔力がわずかに揺れる。


まるで


誰かが


観察しているように。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ