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外れスキルの【停止時能力アップ】実は世界最強でした  作者: 滝本りお


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33/125

聖王国エルディア調査会議



聖王国エルディア

地方統治府。


石造りの会議室。


長い机の中央に

一枚の地図が広げられている。


西の森。


そこに赤い印。


天階Ⅳ出現地点。


静寂。


最初に口を開いたのは

執政官だった。


ルドヴァル・セリオン。


細い指で地図を叩く。


「整理しよう。」


騎士団長が頷く。


アルドレイン・ヴァルク。


白聖騎士団の総指揮官。


執政官

「天階Ⅳ ― グラディオス。」


「出現。」


「そして」


「消滅。」


沈黙。


騎士団長

「討伐報告はありません。」


執政官

「当然だ。」


「騎士団は出ていない。」


「王都の増援も到着していない。」


騎士団長

「つまり」


「誰かが倒した。」


執政官

「そういうことだ。」


部屋の空気が重くなる。


執政官は続ける。


「問題は二つ。」


「誰が」


「どうやって。」


騎士団長が腕を組む。


「天階Ⅳは」


「都市壊滅級。」


「騎士団でも大隊規模が必要です。」


執政官

「だが町は無事。」


騎士団長

「戦闘痕跡も少ない。」


執政官

「つまり」


騎士団長

「短時間で終わった。」


沈黙。


執政官が静かに言う。


「この町に」


「未知の戦力がいる。」


扉がノックされる。


兵士

「報告。」


執政官

「入れ。」


兵士が資料を差し出す。


「冒険者ギルドからの情報です。」


騎士団長が受け取る。


目を通す。


眉が動く。


執政官

「どうした。」


騎士団長

「妙な名前が出ています。」


執政官

「誰だ。」


騎士団長が読み上げる。


「Eランク冒険者。」


「リオ。」


執政官が目を細める。


「Eランク?」


騎士団長

「はい。」


執政官

「理由は?」


騎士団長

「ネオスライム討伐。」


執政官

「……それだけか?」


騎士団長

「いえ。」


騎士団長は続ける。


「証言があります。」


執政官

「誰の。」


騎士団長

「老剣士。」


「ヴァル・グレン。」


その名前に

執政官の目がわずかに動く。


執政官

「ヴァル・グレン…?」


騎士団長

「知っているのですか。」


執政官は少し考える。


「古い名前だ。」


「昔」


「とんでもない剣士がいた。」


騎士団長

「まさか」


執政官

「いや」


「同名だろう。」


地図を見る。


赤い印。


執政官は言う。


「調査対象を追加する。」


騎士団長

「誰を。」


執政官

「二人だ。」


指で机を叩く。


「Eランク冒険者。」


「リオ。」


そして。


「老剣士。」


「ヴァル・グレン。」


沈黙。


騎士団長が言う。


「監視しますか?」


執政官は首を振る。


「いや。」


「まだだ。」


「まずは」


「観察だ。」


窓の外。


遠くの森。


執政官が小さく呟く。


「天階Ⅳを消した者。」


「この町にいる。」



川沿い。


その頃。


リオ

「足運び!?」


ヴァル

「そうだ。」


リオ

「天階Ⅳの後に足運び!?」


ヴァル

「剣は足だ。」


リオ

「意味が分かりません!」


ヴァル

「だから修行だ。」


世界は騒いでいる。


だが


リオはまだ知らない。


自分に今後降りかかる悲劇を。

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